石川遼にとっては、これがツアー競技での首都圏初お目見えとなった日本オープン。残念ながら今回は予選落ちしてしまったが、彼をお目当てに詰め掛けたのはギャラリーだけではない。多くの業界関係者が遼くんから選ばれる“誉”を得ようと、陰に陽に活動? 遼くんの最新情報を追った。
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日本オープンの練習日はナイキを着用……
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まずは、今回の日本オープンでの遼くんをめぐる熱気だが、
「とにかく、プレス(取材陣)の数が異常でした。大会初日のプレスの数は、昨年65人だったのが、今年は139人。普段は縁のない女性週刊誌も複数来てました」(大会広報担当者)
衝撃のツアー優勝から5カ月もたつというのに、“遼くんフィーバー”は一向に衰えない。
それどころか、関係者の視線はますます熱くなっているようだ。
なかでも最も気になる今後の出場試合は、三井住友VISA太平洋と日本シリーズは既に発表されていたが、日本オープンの直前になって、今週開催のブリヂストンオープンへの参戦が正式発表。
さらにダンロップフェニックスへの出場も決定した。
また、来年1月にハワイで開催される米ツアーのソニーオープンにも出場の可能性がある。
というのも、遼くんは今年2月、同じくハワイで行われたパールオープンに出場。その経験からか、ハワイでの試合出場に乗り気と伝えられるからだ。
遼くんが希望すれば、大会スポンサーのソニーだってむげに拒否はできないと思われるのだが……。
ところで、このダンロップフェニックスは、主催者推薦枠を海外招待選手にあててきた大会だけに、遼くんが初のアマチュア出場となる。
ちなみにそこで注目されるのが、参戦予定のイアン・ポールターとの対面だ。
遼くんがファンであることを伝え聞いたポールターは、6月に自身のキャディバッグを遼くん宅に送っている。遼くんにとっては感激の対面となるはず。
プレゼントといえば、「日本オープンの練習日に、ロジャー・クリーブランド(キャロウェイゴルフのチーフクラブデザイナー)が遼くんにウェッジを直接プレゼントしていました」(報道関係者)。
遼くんが、彼のウェッジに興味を示していることを聞いたクリーブランドが、毎年この時期に来日するのにあわせ、大会に遼くんを訪ね、手渡したようだ。
しかも提供されたウェッジは、ソールに「OJI」(王子)の刻印がある特製品。
彼が身にまとえば、売上げ増になるといわれるウェアだが、これは父親の勝美さんでさえ口出しできないという、完全な“遼くんワールド”。
これまでマンシングウェアをはじめ、ゾーイ、ヨネックスなどが選ばれていたが、日本オープンではこれにナイキ、ブラック&ホワイトが加わった。
また東海クラシックでは、深堀圭一郎が、彼が契約するナイキのウェアを進呈。遼くんもうれしそうに受け取ったという。
日本オープンの練習日には早速着ている遼くんの姿が見られた。
次に遼くんに選ばれる栄誉に浴するモノとは? 業界関係者の陰ながらの努力(アマチュア選手ゆえ)は、プロ転向まで当分続くのだろう。
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