金谷多一郎プロ
DJシリーズのウェッジは、セミグースのネック形状が特徴のひとつ。新作の『DJ-33』は、ネックからフェースにつながるラインやフェース形状、ソール形状が新しくなり、フェースを開いても構えやすくなりました。
もちろん、これまでのDJシリーズのようにスクエアにも構えやすく、ボールをラインに対してまっすぐに打ち出すイメージも沸きます。
『DJ-33』は、スクエアに構えて打つタイプのゴルファーにも、フェースを開いて打つタイプのゴルファーにも扱いやすい。ゴルファーのプレースタイルに対する適応力が増しています。
鶴原弘高
僕は従来モデルの『DJ-22』を使っているので、フェース形状のディテールの進化がよく分かりました。
『DJ-33』はフェースのトゥ側のシェイプが少し変わり、視覚的にもフェースを開いて使いやすくなっています。
グースネックのウェッジは、特にチップインを狙いたい状況のショートアプローチで、まっすぐにラインを出して打ち出しやすいのが長所です。
そんな良さを保ちつつ、『DJ-33』はフェースを開いてロブショットを打ったり、低く出してスピンで止めたりといった技もやさしく使いやすくなりました。コースで対応力や実戦力が高められていて、とてもうれしいですね。
金谷多一郎プロ
ツアーモデルの『RM-22』に採用されている「リッジソール」が、この『DJ-33』にも新たに取り入れられました。ソールフロントに尾根のような形状で厚みを持つリッジ部が“バンパー”のようにライをしっかりと受け止めて、ワイドソールとの相乗効果によってヘッドが刺さらず、とても抜けがいい。
フェースを閉じて抑えて打ちたい時にも、ヘッドが刺さらないのでミスなくやさしく打てますし、難易度が高い薄芝でもボールの下にきれいにリーディングエッジを入れて、フォーティーンらしいスピン性能の高さでキュキュっとボールを止められます。
クラブがやさしい性能を備えているので、思い切ってピンを攻めていけます。
鶴原弘高
『DJ-33』のいちばんの進化ポイントとも思えるのが、リーディングエッジ側に厚みがある「リッジソール」の採用です。
DJシリーズに従来から採用されているワイドソールは、どんなライでもソールが滑ってくれて、ミスをカバーしてくれるのが魅力でした。
そこに「リッジソール」が加わったことで、やさしさはそのままに、打ち込んでもソールの抜けが格段に良くなっています。
バンカーでもヘッドが深く潜りすぎず、やさしく砂と一緒にボールを出せますし、硬く絞まった砂のバンカーでもヘッドを入れていきやすくなりました。
金谷多一郎プロ
『DJ-33』には、ブレード上部方向とネックからトゥの横方向へ徐々に厚みを持たせた「W逆テーバーブレード設計」に加えて、ヒール部の余分な重量をカットした新たなヘッド構造が採用されました。この効率的なウェイト配分によって、インパクト時のヘッドの安定性がさらに高められています。
約30ヤードのアプローチショットを打ってみると、何度打ってもロフト通りの弾道と同じスピン量が得られて、自分の思いどおりの距離感でピンに寄せることができました。精度の高いアプローチショットが、とてもやさしく打てます。
鶴原弘高
ヘッドの安定性とスピン性能を高めるフォーティーン独自の「W逆テーバーブレード設計」は、打ってみるとその良さを実感できます。
僕がDJシリーズを気に入って使っているのは、とにかくミスに強くてやさしく打つことができて、なおかつ方向性がいいからです。
前モデルの『DJ-22』も良いウェッジでしたが、新作の『DJ-33』はさらにその性能を上回っています。
フェースを開いて打ってもショットのブレが少なく、ラフからでも打ち出しの高さやスピン量に安定感があります。
金谷多一郎プロ
PGAツアーでも主流になっているローロフトのウェッジが、この『DJ-33』にも用意されました。ロフト角41度、44度、47度のモデルは、アイアンセットでは9番アイアンやPWに相当します。
ローロフト・ウェッジが優れているのは、ウェッジ特有のソール形状や溝の設計によって球筋やスピン量をコントロールしやすいところ。
『DJ-33』の高い安定性と打ちやすさを、ピンまで距離のあるシチュエーションでも使えるのは、とてもありがたいですね。
私自身も、ローロフト・ウェッジをセッティングしようと考えています。
鶴原弘高
ローロフトのウェッジは、今どきのストロングロフトのアイアンセットとの相性も抜群です。
たとえば、フォーティーン『TC-544 フォージド』のPWはロフト角が42度。SWとして56度を選ぶとなると、PWとSWの間の距離を打ち分けやすくするために52度のウェッジに加え44度か47度のローロフトウェッジをセッティングするのがオススメです。
ウェッジロフトの選択肢が広い『DJ-33』なら、自分やコースにあわせていろいろなセッティングができますね。
「DJ」シリーズの最新モデル『DJ-33』を試打しましたが、従来モデルよりもライへの適応力やヘッドの安定性がさらに高められていることが実感できました。フォーティーンのウェッジならではの打感の良さを備えていて、もちろんスピン性能が抜群です。まさに、ほどよくやさしく、技が活かせるウェッジといえます。
また『DJ-33』は、スクエアに構えて打つゴルファーだけでなく、鶴原さんのようにフェースを開いて打つタイプのゴルファーにも使いやすくなり、ゴルファーのプレースタイルにも高い適応力を備えているのが特長です。
『DJ-33』は、今よりもワンランク上を目指す全ゴルファーに使ってみてほしい完成度の高いウェッジです。
モデル | 41 | 44 | 47 | 50 | 52 | 54 | 56 | 58 | 60 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
左用 | - | - | ● | ● | ● | - | ● | ● | - | |
ロフト | 41° | 44° | 47° | 50° | 52° | 54° | 56° | 58° | 60° | |
ライ | 62.5° | 63° | 63.5° | 64° | 64° | |||||
バンス角 | 2° | 2° | 2° | 2° | 4° | 4° | 6° | 5° | 5° | |
DYNAMIC GOLD (WEDGE) |
クラブ長さ (inch) |
36 | 35.5 | 35.25 | 35 | 35 | ||||
クラブ重さ (バランス) |
458g (D1.5) |
464g (D1.5) |
469g (D2) |
472g (D2) |
474g (D3) |
|||||
N.S.PRO950GH HT | クラブ長さ (inch) |
36 | 35.5 | 35.25 | 35 | 35 | ||||
クラブ重さ (バランス) |
432g (D0) |
438g (D0) |
443g (D0.5) |
446g (D0.5) |
448g (D1.5) |
|||||
FT-61wカーボン | クラブ長さ (inch) |
36.25 | 35.75 | 35.5 | 35.25 | 35.25 | ||||
クラブ重さ (バランス) |
399g (D0.5) |
406g (D0.5) |
410g (D1) |
414g (D1) |
416g (D2) |
|||||
LADIES 仕様 (FT-51wカーボン) |
クラブ長さ (inch) |
35.75 | 35.25 | 35.5 | 34.75 | 34.75 | ||||
クラブ重さ (バランス) |
377g (C8) |
384g (C8) |
388g (C8.5) |
392g (C8.5) |
394g (C9.5) |
*FT-61wカーボンとLADIES仕様の41°、44°、54°、60°は受注生産
※左用は4月20日発売予定
ダイナミックゴールド、N.S.PRO950GH HTのスチールシャフトに加えフォーティーンが独自に設計開発したウェッジ専用カーボンシャフト『FTカーボンシャフト』をラインナップ。硬すぎない適度なシナリ感でヘッドの位置を感じやすく、高い安定感と安心感を発揮する高機能カーボンシャフトです。
撮影協力:ミルフィーユゴルフクラブ
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