SWING DNAを見つけよう!GDOバイヤー小俣がいく!ミズノパフォーマンスフィッテング体験 ゴルフは一朝一夕でうまくなるスポーツではなく、誰でもミスショットをしてしまいます。ミスショットをクラブのせいにはしてはいけないと、たいていのゴルファーが自分に言い聞かせてきたと思いますが、もしかしたら、ミスショットの原因はクラブのせいかもしれません。スイングにはゴルファーそれぞれの個性があって、誰もが違うスイングDNAを持っています。ひとりひとりのスイングDNAにマッチしたクラブ選びをサポートしてくれるのが、ミズノパフォーマンス・フィッテングシステム。フィッテングの方法とは!? そして自分に最適なクラブは!? GDOバイヤーの小俣が体験してみました。
-
まずは、問診です。所定の用紙に、年齢、身長、平均スコア、ゴルフ歴、スポーツ経験、月のラウンド回数、現在使用中のクラブなどを記入。また、最近のスイングの悩みや目標とするレベルなどを話して、ゴルフのスタイルを把握してもらいます。
小俣の悩みは、アイアンでときどきひっかけるミスが出るのと、ドライバーの飛距離を伸ばしたいこと。
つぎに、腕の長さを計測。直立した状態で右手のナックルから地面までの高さを計ります。これで最適なシャフトの長さがわかりますが、それはあくまでも目安で最終的にはスイングで判断するそうです。
ミズノでは6番アイアンを基準として最適なシャフト長を算出します。小俣の腕の長さは、78.5cmで、最適なシャフト長は、37.25インチという標準的な長さでした。
-
-
平井さんが小俣に手渡したクラブにセットされているのは、アイアン用の「シャフトオプティマイザー」というミズノ独自の計測器。下記の5つの計測値から最適シャフトが診断できるスグレモノです。
シャフトオプティマイザーをセットした6番アイアンで何球か打った小俣の測定結果は、このように出ました。
この測定結果をもとに、平井さんと相談しながらアイアンを試打。シャフトの硬さの違うもの、そして重さの違うものを打ち比べて、最適なシャフトを探していきます。項目名 説明 小俣数値 ヘッドスピード
[HEAD SPEED]インパクト直前のヘッドの速さ 34.8m/s スイングテンポ
[SWING TEMPO]トップでのシャフトのたわみ量 レベル4(平均値-1) トゥダウン
[TOE DOWN]インパクト直前の
トゥダウン方向のシャフトたわみ量レベル4(平均値-1) 前反り角
[KICK ANGLE]インパクト時にシャフトが
前方向(飛球方向)に反る角度レベル4(平均値) しなり係数
[BENDING FACTOR]スイング中のシャフトの
しなり度合7(平均値+3)
-
-
アイアンのフィッテングにおいて、命とも言うべき、最も大切なのがライ角です。ご存知だとは思いますが、ライ角とはソールの中心を地面につけたときの、シャフトと地面の角度。このライ角がアップライトな場合、ボールは左方向へ。またフラットな場合、ボールは右方向へ飛んでしまい、安定しません。
ライ角を適正な角度に合わせれば飛びの方向性が断然良くなることはもちろん、ボールがスイートスポットに当たりやすくなるため、飛距離も伸びるようになります。
服やシューズを買うときに、まず自分に合ったサイズのものを選ぶように、ゴルフクラブも自分にあったライ角のものを選ぶことが大切なのです。
ミズノパフォーマンスフィッティングでは、フェースとソールに専用のシールを貼って、打球痕と接地痕を見ながら、ゴルファーひとりひとりに最適なライ角を導き出します。
小俣は最初61度で試打したところ、フラットすぎてトゥ側にボールが当たり、ボールは右方向へ。打感もよくなく、浮かない表情。続いて、平井さんが差し出した63度を試打したところ、ソールの跡はくっきり中央に。感触も抜け方も気持ちよかったらしく、小俣スマイル全開。小俣のライ角は63度が適正で、安定した方向性と飛距離が期待できます。
-
-
フィッテングの結果、小俣の推奨クラブスペックは下記になりました。
モデル名 JPX825フォージド ライ角 63度 クラブ長さ 37.25インチ バランス D1 シャフト名 ダイナライトゴールドXP 硬さ R300 グリップ M-31(M60) 下巻き3枚
-
-
-
続いて、ドライバーです。ドライバー用の「シャフトオプティマイザー」は、アイアン用と少し違い、ヘッドスピード、スイングテンポ、トゥダウン、前反り角までは一緒なのですが、しなり係数ではなく「しなりスピード」、さらに「スイング半径」が計測できます。
しなりスピード[RELEASE FACTOR]は、インパクト直前のシャフトのしなり戻りの速度です。
また、スイング半径[SWING RADIUS]というのは、インパクト直前のクラブの回転中心からクラブヘッドまでの距離。アイアンは、ナックルと地面の高さで長さを割り出すことができるのですが、ドライバーの長さに関しては割り出し方がありませんでした。そこで、さまざまなデータに基づき、支点になる部分の距離からミート率を割り出したところ、支点部分がグリップエンドに近い人はミート率が高く、遠い人はミート率が低いということがわかりました。ミート率の高い人は長尺も打てる可能性があり、低い人は短めのほうが好ましいという目安になります。
ドライバー用のシャフトオプティマイザーをセットした小俣の測定結果は、このように出ました。項目名 説明 小俣数値 ヘッドスピード
[HEAD SPEED]インパクト直前のヘッドの速さ 41m/s スイングテンポ
[SWING TEMPO]トップでのシャフトのたわみ量 レベル4(平均値-1) トゥダウン
[TOE DOWN]インパクト直前の
トゥダウン方向のシャフトたわみ量レベル3(平均値-1) 前反り角
[KICK ANGLE]インパクト時にシャフトが
前方向(飛球方向)に反る角度レベル5(平均値+1) しなり係数
[BENDING FACTOR]スイング中のシャフトの
しなり度合レベル4(平均値-1)
-
-
-
アイアン同様、小俣が打った感じを平井さんに報告し、平井さんの判断でシャフトの硬さの違うものと重さの違うものを打ち比べました。
フィッテングの結果、小俣の推奨クラブスペックは下記になりました。モデル名 MPクラフト H4 ライ角 10.5度 クラブ長さ 45インチ バランス D1 シャフト名 ①ツアーAD GT-6 ②QUAD H4 硬さ SR グリップ M-31(M60) 下巻き1枚
-
-
小俣さんは、データ的にほぼ平均値ですし、イレギュラーなシャフトの動きをしていないのでオーソドックスなシャフトが目安になり、とてもフィッテングしやすかったです。アイアンに関して言えば、クラブのしなりを大切にするタイプですので、リリースが早めになる傾向があるため、ダフりやすいかもしれません。その点に注意されるといいでしょう。
また、フィッテング全般に関しては、各人それぞれ体型や筋力、経験してきたスポーツが違うのですから、ご自身に合ったクラブを使うことが大切です。ぜひ多くのゴルファーに試していただきたいですね。
-
多くのゴルファーがそうだと思いますが、僕自身もクラブを選ぶときに、そのときの流行やスペックだけしか見ていませんでした。でも、大切なのは、自分に合うかどうかなんですよね。実際にフィッテングしてもらって、自分の打ちやすいクラブが体感できました。
それとシャフトオプティマイザーって、すごい計測器ですね。何球か打っただけで、かなりの部分がわかり、その正確性には驚きました。
フィッテングというのは、ゴルファーの健康診断のような感じで定期的に受けるといいと思います。誰でも年を取りますし、ケガなどもあるかもしれない。そのような自分自身の変化に対し、的確なクラブを教えてくれますから、その時の自分に最適なクラブでラウンドすれば、いっそうゴルフが楽しくなるのではないでしょうか。
-
- MP-55アイアン
- MP-5アイアン
- MP-55アイアン