-
- 昨今のゴルフ業界では、発売わずか1~2年で廃番になるモデルが多い中、異例ともいえるロングセラーモデルとなっていたのが軟鉄鍛造アイアンのMP-33というモデルでした。その顔(フェース形状)や打感はゴルファーに長く愛され続け、ミズノとしてもMP-33はMPアイアンを象徴するモデルとして、長年カタログにも掲載して大切に扱ってきました。 そうは言っても、ゴルフクラブは時を経て進化していくものです。そこでMP-33の良さを可能な限り継承しながら、最新の技術を活かして現代のモデルを開発しようと意図して作り出されたのが、今回発売するMP-4アイアンです。
- MP-4は、いわゆるミズノらしい形状のマッスルバックアイアンです。フェースに吸い付くようでいて、なおかつ芯が感じられるMP-33で好評だった打感は、現代のミズノの技術でさらに向上させることに成功しています。具体的にはスイートエリアの裏側がより肉厚になったことで、海外のプレーヤーが「ソリッド」と表現する打感はよりソリッドさを増しました。
- ミズノのクラブは顔がいいと評価されていますが、それは熟練した目と技を持つ養老のクラフトマンのこだわりがあってこそです。今回のMP-4のヘッド形状にもミズノのクラフトマンのこだわりがぎっしりと詰まっています。細かい部分を挙げるとキリがないのですが、クラフトマンがいちばんこだわったのはネックとフェースとのつながり部分です。たとえフェースを取り去っても、この部分だけを見てゴルファーがまっすぐ構えられるように最大限の注意を払って手が入れられています。こういったクラフトマンのこだわりを、もっとも具現化しやすいベースがマッスルバック形状であり、MP-4にはそれが凝縮されていると言えます。
ミズノにはMP-68やMP-69といったマッスルバックもありますが、性能的には比較的やさしいマッスルバックでした。過去にMP-33やMP-37を使っていて、そういったやさしいマッスルバックに物足りなさを感じていた人には、ぜひ新しいMP-4をぜひ手に取っていただきたい。必ず満足していただけるはずです。
-
- やさしいキャビティアイアンを使うゴルファーの多くは、飛距離も必要としています。そういった判断から、MP-54ではストロングロフトを採用しているのも特徴です。ロフトを立てると球が上がりづらいデメリットがあるのですが、MP-54ではリーディングエッジを前に出す設計にして、つかまりを損なう事なく、それでいて球を拾いやすく、上げやすくする配慮がなされています。番手を変えずに今よりも少し飛距離を伸ばしたいというゴルファーにも、MP-54は高く評価していただけると思います。
- MP-54は、MPアイアン史上でもっともやさしいキャビティアイアンとして開発したモデルです。MPシリーズのアンダーカットキャビティアイアンは、MP-52、MP-53に続く三代目となりますが、新モデルのMP-54は最大限にフェースを薄くしながらも、肉厚部分を取り入れて打感の良さも確保したモデルになっています。削っても打感に影響のない部分は大胆にシェイプして、可能な限り重心設計に工夫をこらしました。キャビティ内部の幾段にもなった形状を見ていただくと、設計上の工夫が分かっていだだけると思います。
-
- 新しいドライバーとウェッジは、これまでに評価の高かったモデルをできるだけイメージを変えず、より進化させたクラブです。
MP クラフト 513 ドライバーは、ゴルファーから高い評価を得たMPクラフト425ドライバーを踏襲して進化させたモデルです。フェースアングルはMPクラフト425よりも1.0度オープンにしたマイナス1.5度に設定され、より上級者が構えやすく仕上げました。しなしながら、重心アングルを25.5度(ノーマルモデル)と大きくすることで球のつかまりの良さを維持しています。そのほか打感にも改善が加えられました。手に伝わるのはMPクラフト425のようなマイルドで柔らかい打感ですが、打音はあえて金属音がするようにしています。これは、打ったときの音でも“飛んだ感触”を得たいというゴルファーからの要望をもとに取り入れたものです。
MP R4ウェッジは、これも好評だったMP R12というモデルのイメージを継承しながら2つのポイントが改善されています。そのひとつがソール形状です。MP R12のユーザーからは、練習場で打っていると抜けが良くてスピンも効くが、コースで打つとヘッドが芝に潜ってしまうという意見も寄せられていました。そこで新モデルのMP R4では少しソール幅を広くして、抜けの良さを保ちながら芝の上からも打ちやすいように配慮しました。もうひとつのポイントは、キャリーの安定感です。フェース上部を厚めに設計することでヘッドの重心を上げて、いわゆるポッコン球が出づらくなっています。
どちらのモデルも過去モデルの良いところはあえて残し、改善すべき部分だけを進化させたモデルです。既存のMPユーザーが違和感なく乗り換えることができて、性能の良さだけを享受できるようなクラブに仕上がっています。
- 新しいドライバーとウェッジは、これまでに評価の高かったモデルをできるだけイメージを変えず、より進化させたクラブです。
-
-
-
ツルハラ(以下、ツ) 今回はMPアイアンのユーザーが3人集まりましたね。北川さんと小俣さんが、そもそもMPアイアンを使い始めた理由は何ですか?
北川(以下、北) 僕は、家の近所のゴルフショップで国産メーカーのアイアンを勧められたのがきっかけです。ゴルフを初めてからずっとT社のアイアンを使っていたのですが、アイアンといえばミズノという認識があったので、まずはMP-53をレンタルしてコースで使ってみました。評判どおり打感は良かったのですが、このモデルが思ったほど飛ばなくて(笑)。そこで御茶ノ水にある「エスポート ミズノ」でフィッティングしてもらい、ストロングロフトで飛ばしやすいMP-59をオーダーしました。
小俣(以下、小) 僕は現在、MPアイアンを3セット持っています。最初に買ったのはMP-29。これはタイガー・ウッズがアマチュア時代に使っていたことでも有名なモデル。マッスルバック形状で非常にカッコ良くて、単なる憧れから中古で購入してしまいました。完全に観賞用アイアンになっています(笑)。次に買ったのはMP-60。こちらは実用版で今でもエースとして使っています。もうひとつ所有しているのが、名器と名高いMP-33。これも僕にとっては観賞用です。MPアイアンの魅力は、なんといっても見た目のカッコ良さ。そして、ナイスショットしたときの打感です。ツルハラさんは、どういった理由でMPを使っているのですか?
ツルハラ(以下、ツ) 少し長い話になりますが、いいですか?(笑)そもそも使い始めたのは、僕がレッスンを受けていたティーチングプロの影響です。その人は数年間フロリダに滞在していたプロなのですが、向こう(アメリカ)でミニツアーなどに参加しているプロやトップアマの多くが、好んでMPアイアンを使いたがるという話をしていたんです。たとえキャディバッグがT社でも、アイアンを見るとMPだったりすると……。メーカー契約のないプロが使いたがって自腹で購入しているアイアンなのだから、悪いはずないですよね。それでスコア90を切ったのをきっかけに、僕もMPアイアンを購入しました。北 実は、僕はMP-59を使い初めて3か月でホールインワンを達成したんですよ。147ヤード、7番アイアンでした。
小 ツキを持ってますね〜(笑)。もちろんフィッティングしたMP-59アイアンが北川くんに合っているのだと思うけど。ところでツルハラさんのMPアイアンは、モデルは何ですか?
ツ 僕は2セット所有していて、最初に買ったのはMP-62。これはミズノでフィッティングした際に刻印変更とメッキ変更もオーダーしたモデルで、手前ミソですが震えるほどカッコいいです(笑)。でも、現在のエースアイアンは北川さんと同じMP-59。まだ残念ながらホールインワンは達成していませんが(笑)北 MP-62とMP-59は、どちらもルーク・ドナルドが過去に使っていたモデルですね。次は、ルークが監修したというMP-64に移行するしかないのでは?
小 でも、カッコ良さで選ぶなら間違いなく最新のMP-4でしょう。マッスルバックだけど、70台でラウンドできるツルハラさんなら打ちこなせるはず!
ツ ヘッドのシャープな見た目は魅力ですが、MP-4はさすがに難しそうで尻込みしちゃいます。どちらかというと、僕はMP-54のほうに興味があります。そもそも今MP-59を使っているのも、打感がいいうえにミスにも強いところが気に入っているので。
北 僕もツルハラさんと同じ理由でMP-59を気に入っています。バックフェースにチタンが圧入されている複合モデルなのに、ミズノらしいマイルドな打感を備えているんですよね。
小 ミズノのMPアイアンの打感は、他メーカーの軟鉄鍛造アイアンを圧倒しています。MPで芯を喰ったときの気持ちよさは、例えようがありません。芯を外して打ったときに、打感ですぐにフィードバックされるのもMPアイアンの良さです。上達を促してくれるクラブですね。
ツ 練習が好きで、球を打つことが好きなゴルファーにはMPアイアンは超オススメです。打っていて楽しいですから。
北 最新モデルのMP-4とMP-54、どちらも早く試打してみたいですね。どういった打感が備わっているのか楽しみです。
小 今回の最新モデルは、僕にとってMPアイアンの4セットめになりそうな予感がします(笑)
-
-
GDO社員にアンケートを実施したところ、やはり本格的なマッスルバックタイプのMPが上位を占める結果となった。
-
製品紹介
-
-
アイアン 6本組(No.5~9、PW) ロフト角(度) No.3/21、No.4/24、No.5/27、
No.6/30、No.7/34、No.8/38、
No.9/42PW/46 No.3/21、No.4/24、No.5/27、
No.6/30、No.7/34、No.8/38、
No.9/43クラブ重さ
(No.5)200/429g 素材 マイルドスチール(S25CM)精密鍛造 仕上げ ニッケルクロムメッキ・ミラー仕上げ -
- ■打感の向上を徹底的に突き詰めて設計された軟鉄鍛造マッスルバックアイアン。さらなるソリッドでマイルドな打感を与えてくれます。
- ■「MP-64」と同様に、リーディングエッジは丸みを持たせ、トレーリングエッジは大きくラウンドさせたラウンドソールデザイン。ボールが拾いやすく、あらゆるライでもシャープな抜けを可能に。
- ■番手毎にソール幅とブレード厚さを変化させた番手別肉厚フロー設計。ロングアイアンはボールが上がりやすく、ショートアイアンは吹き上がりを抑えた弾道を可能に。全番手が安定した弾道で、高いコントロール性能を発揮します。
-
-
-
アイアン 6本組(No.5~9、PW) ロフト角(度) No.4/22、No.5/25、No.6/28、
No.7/32、No.8/36、No.9/41、
PW/46PW/46 No.3/21、No.4/24、No.5/27、
No.6/30、No.7/34、No.8/38、
No.9/43クラブ重さ
(No.5)S/387g、SR/383g 素材 マイルドスチール(S25CM)精密鍛造 仕上げ ニッケルクロムメッキ・ミラー仕上げ、EFバッジ -
- ■深いアンダーカットキャビティながらも、スクエアに構えやすいストレートネックを採用。
- ■No.4~7はアンダーカットキャビティ構造にすることにより、ボールの上がりやすさと打ちやすさを可能に。No.8、9、PWはキャビティ部を浅くすることで、吹き上がりを抑え、高いコントロール性能を発揮。
- ■アンダーカットキャビティ構造ながらも、キャビティ内のインパクトエリアを厚肉にすることにより、軟鉄鍛造アイアンならではのマイルドでソリッドな打感を与えてくれます。
- ■キャビティ部の深さをフローさせることにより、全番手のスイートスポット高さを20.5mmに設定。全番手の安定した弾道高さを可能に。
- ■バック側を360°グラインドカットすることで、ややワイドソールながらも抜けの良さを可能に。トップブレード部はプレーンバックアイアンのようなシャープなイメージを与えてくれます。
- ◎FP=フェースプログレッション
■ストロングロフトを採用することにより、MPアイアンでの飛距離アップを可能に。
-
-
-
- MP-55アイアン
- MP-5アイアン
- MP-55アイアン