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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/3号
2009/2/20更新
アマチュアもマスターズに出られる!
アジアで開催の試合勝者に資格が

 アマチュア選手がマスターズに出場できる? こんな夢のような話が現実になった。先の16日に、マスターズ委員会とR&Aによって香港で共同発表された「アジアアマチュアゴルフ選手権」(仮称)。これに優勝すれば、アマチュアでもマスターズに出場できるようになる模様だ。ホットニュースをリポートする。


アジアのアマに門戸開放するマスターズ

 この大会は、具体的にはAPGC(アジア太平洋ゴルフ選手権)の加盟国によるアマチュアの競技で、ハンディキャップの制限はあるが、アマチュアなら誰でも参加できる試合だ。

 マスターズを作ったボビー・ジョーンズはアマチュアプレーヤーで、以前にはマスターズに数多くのアマチュアプレーヤーが参加していた。

 実際、ジャック・二クラスがアマとして初めてマスターズで戦った50年前には参加87人中19人もアマチュアプレーヤーが参戦していたのだ。それが今では、全米アマの1、2位、全英アマ、米ミッドアマ、米パブリックリンクスの3試合の優勝者、計5人しか招待されていない。

 そうした意味では、ゴルフがグローバル化している今日、急成長著しいアジアのアマチュアにチャンスが与えられても、不思議ではないのかもしれない。

 加えて、このアジアアマチュア選手権の上位入賞者に対して、全英オープンの最終予選会への出場も検討されている模様だ。

 新大会開催の主旨は、アジアでのゴルフ振興で、マスターズや全英オープンに出場できるチャンスがあるのなら、真剣にゴルフに取り組もうというゴルファーも増えるだろうし、大会そのものへの関心も高まるはず。

 これまで、マスターズでは、アジアでのゴルフ振興という意味で、特別招待枠で過去数年、日本以外のアジアのプロを招待していた経緯もある。それに対してさらなるゴルフ振興という意味で、もっとアマチュアにも門戸を開こうという意図があったのだろう。

 もともと、この大会の母体となっているのは、JGAの国際競技でもあるアジア太平洋オープンアマチュア選手権で、すでに過去3回中国のミッションヒルズGCで開催されている。

 そのため、第1回大会をはじめ、今後も3年に一度はこのコースで大会が開催される予定だが、来年は日本の関東地区のゴルフ場で開催され、さらに日本では2~3年に一度、開催国の順番が回ってくるという。

 もっとも、日本で開催されるといってもオープン競技であることから、アジア中のアマチュアに参加資格があるわけで、日本人が優勝するとは限らない。

 それでも、ホームアドバンテージはあるので、夢のオーガスタを目指して頑張るアマチュアが増える可能性は十分にある。アマにとってマスターズが俄然身近になった、ということだろう。

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