オバマ大統領が来日、安倍首相と〝すし外交〟したが、ゴルフ外交のほうが成果が高いのではという声も挙がっている。
思い返せば安倍首相の祖父、岸信介は訪米しアイゼンハワー大統領とラウンドして懇親を深め日米同盟の基礎を固めた。安倍首相も昨年訪米の折にはその話で大いに盛り上がり、パターをプレゼントするパター外交まで行った。オバマも大がつくゴルフ好き。日本でゴルフ外交という選択肢はなかったのか?
「日本ではメディアのゴルフへの理解のなさ──ゴルフ自体が遊び──が影響して実現は難しい。ゴルフほど外交に有効な手段はないのに」と断ずるのは、ジャーナリスト、上杉隆氏。そもそもゴルフに対する認識が違うというのだ。「海外はゴルフ外交が盛ん。あのゲバラやカストロもよくやったものです。周りから丸見えのカウンター席でぎこちなくすしを食べるより、お互いが好きなゴルフで楽しめればもっと打ち解けて話ができたはず」(上杉氏)
これには、軍事評論家でシングルプレーヤーでもある田母神俊雄氏も同意見。「ゴルフ好き同士なら首脳会談で1時間でもラウンドしたほうが成果はあるはず。マスコミの批判は気にしないのがいちばん。〝遊ぶ〟と〝サボる〟は違うんですから。遊ぶとは英気を養うこと。仕事ばかりの真面目君より、適度に遊んでいる人のほうがデキる人に見えるでしょう」
警備が大変では……という問いも一蹴。「ゴルフ場ひとつ守れないなんて話にならない。米軍基地のゴルフ場? アリですけど、日本のコースを回ったほうが喜ばれるでしょう」(田母神氏)
日本でもゴルフ外交はできる。ただ、「ゴルフでサボっている」という風潮があっては、この国にゴルフ外交は存在しないということか。
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