総ホール数108の軽井沢72ゴルフの一角を占める東コース。
その役割、来場客層は時代によって変化する。
今年9月に世界アマチュア選手権の舞台となり、戦略性の評価も高く、
現在はアスリート向けのコンセプト。
それにフィットするクラブハウスとして新築された。
「旧ハウスは平屋でリゾートコースとしての雰囲気は良かったのですが、老朽化と手狭な点はどうしようもなく、世界アマ開催を機に新築することとなりました」(マネージャー・山崎浩史氏)
軽井沢72ゴルフ全体が、毎年女子プロツアーが開催されるリゾートとして、企業コンペなども多くなっているが、東コースハウスにはこれまでコンペルームはなかった。
そこで2階建てとして、レストランに隣接する形でコンペルームを作った。また、男女ともロッカー室の入口付近にストレッチルームを配置している。
「スタート前の準備として競技志向のゴルファーにも使っていただけるように、マット、ポールなどの器具も配備しました。予想以上に多くの方にご利用いただいています」(山崎氏)
また、表玄関の車寄せの柱は地元の浅間石を使い、レストランの天井には木目調の合板を貼ることで、軽井沢らしい雰囲気作りにも配慮している。総体的に動線はシンプルで、オーソドックスな作り。
採光もあり明るい。さらに、軽井沢地域は元々が湿地帯で土壌が軟弱。そのため、土台は30mとかなり深くまで入れており、耐震性も以前に比べ数段アップしている。
もう1つ、ハウス本体ではないが、屋根付きのスタート広場を鉄骨で組み、かなり広くとっているのも特徴。36ホールのゴルフ場として、降雨時などの接客サービス向上に役立てている。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。