鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)

鶴舞カントリー倶楽部

重厚感から柔らか味あるゆとりの空間へ

厳しい経済環境のなかでも、
集客施設である以上、時代の流れに合わせ、
来場者のニーズに適うように改修することは必要だ。

内装とともに動線を考えて
使い勝手を最優先にする

 「改修をすることで、全体の雰囲気がかなり明るくなりました。以前はグレーを基調として重厚感がありましたが、暖色系を意識的に使用し、木目調なども取入れることで、温もりと柔らかみある落ち着きが出たと思います」(支配人・掛札洋平氏)

 36Hのクラブハウスにしてはこじんまりとしており、動線的にもシンプルな構造。また、フロント・ロビー周りは同グループのハーヴェストクラブの影響もあり、直線的な構成デザインのため、内装の色使いで大きく雰囲気が変わった好例と言えよう。

 「表玄関付近にあったラウンジを男女ロッカーの入口前に移動し、着替え後の待ち合わせ場所として利用しやすいようにしました。その後のスペースはショップとしました。また、貴重品ロッカーもフロント手前からロッカー近くに移動し、お客様の動線と使い勝手を考慮しました」(掛札氏)

 この他にも、女性浴室にはシャワーブースやパウダースペースを新設し、ハウス内禁煙に対する処置として、コース側の風除室を一部削って喫煙ルームを新設した。

 以上のように時代に合わせた改修に加え、大理石ふうの壁などの洗浄も施したことで、新たに〝変えたところ〟以外でもリニューアルのアピールができている。経年による不都合や老朽化には対応していかなければならない。限られた経費で、いかに効率的にアピールできるかがポイントでもある。

ベージュを基調としたロビー

落ち着いた雰囲気のレストラン。30卓

ロッカー手前にあるラウンジ。
コース設計者の井上誠一ミュージアムにもなっている

ラウンジの移動に伴い、表玄関に脇に移ったショップ

実用的なコンペルーム。5室110人収容

女性のパウダーコーナーが好評

今回、ご紹介したクラブハウスは…

鶴舞カントリー倶楽部(千葉県・36H) HPはこちら

所在地
千葉県市原市田尾1293-2
開場
昭和46年11月
ハウス設計者
大成建設(株)
ハウス施工
大成建設(株)
延べ床面積
5022平方メートル
構造
鉄筋コンクリート

「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。

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