厳しい経済環境のなかでも、
集客施設である以上、時代の流れに合わせ、
来場者のニーズに適うように改修することは必要だ。
「改修をすることで、全体の雰囲気がかなり明るくなりました。以前はグレーを基調として重厚感がありましたが、暖色系を意識的に使用し、木目調なども取入れることで、温もりと柔らかみある落ち着きが出たと思います」(支配人・掛札洋平氏)
36Hのクラブハウスにしてはこじんまりとしており、動線的にもシンプルな構造。また、フロント・ロビー周りは同グループのハーヴェストクラブの影響もあり、直線的な構成デザインのため、内装の色使いで大きく雰囲気が変わった好例と言えよう。
「表玄関付近にあったラウンジを男女ロッカーの入口前に移動し、着替え後の待ち合わせ場所として利用しやすいようにしました。その後のスペースはショップとしました。また、貴重品ロッカーもフロント手前からロッカー近くに移動し、お客様の動線と使い勝手を考慮しました」(掛札氏)
この他にも、女性浴室にはシャワーブースやパウダースペースを新設し、ハウス内禁煙に対する処置として、コース側の風除室を一部削って喫煙ルームを新設した。
以上のように時代に合わせた改修に加え、大理石ふうの壁などの洗浄も施したことで、新たに〝変えたところ〟以外でもリニューアルのアピールができている。経年による不都合や老朽化には対応していかなければならない。限られた経費で、いかに効率的にアピールできるかがポイントでもある。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。