来年の50周年を前に老朽化の進むクラブハウスをリニューアルした。
建替えではないものの、
特に内部はすっきりと現代ふうな装いに一変している。
「50年前のクラブハウスですから、水回りをはじめとした老朽化はもちろんですが、コンセプト的に重厚感が強調された、男性主体の施設でした。そこで、明るくリラックスできる雰囲気と女性施設の充実を目標に掲げたリニューアルでした。内部は全面的にやり直しております」(主任・寺元豪氏)
磨りガラスが多用されていたものを、1階も2階も普通のガラスにして採光をよくし、白と明るいブラウン系で色調を統一した。女性スペースも、不要な倉庫などを潰して、約1・5倍に拡大し、浴室には個々にセパレートされたパウダールームを設けるなど、設備の充実を図っている。
また、コンペルームを整理して厨房の位置を移動し、レストランホールのスペースも広くした。厨房も広くなっており、女子浴室の上に持ってくることで、水場を固めてランニングコストの軽減にも役立っている。傍目には見えないが、ソーラーパネルも設置している。
また、玄関から入って左側にあったフロントを正面に移動して、こちらはコンパクト化した。来場者が入館時にひと目で分かるだけでなく、防犯上の効果も期待している。このフロントの移動によって、フロント、事務所、スタート室が一体化し、情報共有もしやすく、業務上でのメリットも大だという。
さらにリニューアルに合わせて、レストランの椅子やテーブルなども新調した。2階への階段をあえて螺旋状にしたことも工夫の1つで、活動的でスポーティな雰囲気を助長している。
このようなリニューアルで、ハウス内の雰囲気は180度変わった。顧客からは「きれいになって、びっくりした」とか「違うゴルフ場に来たみたいだ」、「広々としている」などと大好評のようだ。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。