今後30年継続使用することを念頭に、
冬季に1カ月以上のクローズをし、耐震工事は改修レベルにとどめ、
その他は全面的にリニューアルした。
リニュールのため基本的構造こそ変化がないものの、フロント・ロビー、レストラン、ショップ、ロッカー・浴室など、プレーヤーが立ち入るほとんどの個所に手を入れた本格的な改修である。
「社会的な立場のある方々が集う倶楽部ですから、ここではリラックスしてフランクに楽しめるようにというのが、クラブハウスに求められているものです」(支配人・小松充生氏)
表玄関から入ると、スタートテラスやレストランへは段差のある特徴的な構造のロビーがある。傾斜した天井は木枠を設けて強調し、ロビー階段を上がったところにあったショップは移動。通路を広く取って、表玄関から入った印象に奥行き感を出している。新たなショップは以前女子ロッカーがあった場所へ移ったため、女性施設の拡大を図ることもあって、新たに半地下に増築をしている。
「もともとハウスのすぐ先からフラットなコースがずっと見えるので、かつては良家の大広間と言われていたそうで、そのためにレストランの窓を細かい桟のないガラスに、さらにテラスの手すりを薄いものに換えて眺望の改善を図りました」(小松支配人)
この他にも、厨房やキャディ室などのバックヤードの改修、空調の改修などを行っている。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。