クラブハウスの役割は様々だが、
迎え入れるゴルファーが居心地よく感じることが
最重要事項の1つであることは間違いない。
開場時、ゴルフ場に隣接する住宅とともに会員権の販売をして、話題となった。現在でも隣接住宅地からの来場が5%程度ある。近隣からの来場というと、機能性・利便性重視と考えがちだが、むしろ、ゴルフ場というエリアの中でゆったりと寛げる空間を提供するハウスとなっている。
「構造的には2階建てで、男女ロッカーや浴室が2階にあり、フロント・ロビーや事務所は中2階、その下に1階としてレストランやコンペルーム、厨房などがある設計になっています。1階はコースと同じレベルで、レストランとコースの間に池を配して、レストランの床面と池が視覚的に一体化する造りです。その先にコースが広がるというデザインが大きな特徴です」(副支配人・冨田浩司氏)
表玄関から入ると、フロント前のロビーには特段の飾りはなく、そのまま進んで階段を少し下がると池と同レベルの通路になる。天井が高いわけではないが、前面に遮るものがなく、池が続くので開放感があり、実際よりも広がりを感じさせる。
当初あった電話ボックスエリアを潰してショップスペースを倍以上に拡げるなどの改修はしているが、ゆったりとした感覚はそのまま。このゆったり感は女性ウケもよいのか、25%の来場比率を誇る。
また、厨房を中心にレストランとコンペルームが配置されているため、使い勝手もよい。さらに、VIPのために特別室を2階に配しているのも特徴的だ。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。