英国にあった建築物を解体して日本に移築した。
「~ふう」ではなく、本格的な英国製のハウスである。
「英国からそのまま移築しているので、調度の多くも持ってきていると聞いています。ゴルフ発祥の地である英国の雰囲気を、クラブハウスから感じてもらおうという意図です」(支配人・古城裕一氏)
外観はまさしく英国建築。ゴルフ場に到着した段階で興味をそそられる。そして、中に入ると期待に違わず、マホガニーからややカーキーによった色調が、経年による自然な光沢も手伝って、重厚な落ち着きを醸し出している。
構造的には、2階がエントランスとレストラン、事務所。1階は男女のロッカーと浴室、ショップ、そしてスタートテラスとなっており、3階にコンペルームや特別室といったエキストラルームが配置されている。
天井も低く、昨今の明るく開放的なハウスとは対局にあるが、それが女性ゴルファーにはかえって好評だという。また、フロント前のロビースペースは広くないが、ロッカーは男女ともゆったりとしており、女性浴室も脱衣スペースより洗面スペースが広く、その点でも女性の評価は高い。なお、女性脱衣室は当初籐製の床だったが、老朽化もあってフローリングに張り替えている。
スタートテラスに繋がる1階のロッカー前ではスペース広くショップ展開しているが、階段脇にはソファーセットを置いたラウンジもある。3階は主にホールアウト後に過ごすエリアになるが、スペース的なゆとりは十分で、コンペルーム、特別室ともに採光もあり、このハウスの中ではかなり明るい。
レストランがフロントと同じ2階にあるが、当初、来場客を制限していたためかなり小さく、レストランテラスを増築した。レストランテラスは外光が差し込み明るいが、手前のレストランと違和感がないように、壁はレンガで装飾し、天井にも扇風機をつけて雰囲気あるデザインとなっている。このレストランテラスは10組程度のコンペパーティにも使用されるが、それでもコンペルームが少ないため、レストランテラス横にバーベキューエリアを新設した。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。