17あるグループゴルフ場のなかでも限られたフルキャディコースとしての
高級感を感じさせる英国特有の「ジョージアン様式」を取入れたハウスだ。
「成田コースのゴルフ場としてのコンセプトは『自然を活かしたエレガントなコース』です。したがって、ハウスもその考えを反映したものになっています」(支配人・津田和哉氏)
設計テーマである「ジョージアン様式」とは英国ジョージ王朝時代のもので、優雅な見た目とは裏腹に、機能性とデザインのシンプルさが特徴。このハウスも4000㎡を超える床面積で、18Hのハウスとしては大きい。それが、ゆとりを生んでいる。反面、動線は至ってシンプルだ。
表玄関を入ると、中央の階段を囲むように通路があり、右にフロント、左にショップというレイアウト。柱や壁の装飾が豪華さを演出しているものの、特にムダな空間はない。フロントも小振りで、その先の通路も一目瞭然。プロショップは、昨今のニーズにあわせて、2階にあったラウンジを階下に移して面積を2倍に拡大している。特に目立った飾り付けはないが、ショップスペースが大きいことで、来場時のエレガントな雰囲気をさらに印象づけている。
レストランは八角形の構造で、うち6面が窓。吹抜けふうに天井の高いデザインは明るい雰囲気ながら、落ち着きとゆとりを感じさせる。
1階は男女ロッカーと浴室スペースになるが、スタートテラス手前にソファーを置いて待ち合いとし、改装してクラフトショップを新設した。プレー前後の出入りの途中に、クラブ関連のショップがあることになる。ロッカー・浴室への通路には石像などを配し高級感を醸し出しているが、動線自体はここでもシンプル。通路両端に階段があり、その両方にソファーセットがある。不便さは感じない造りである。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。