ゴルフを通じて、多くのゴルファーは癒しを感じる。
クラブハウスもまた、その延長線上にある。特に心の安らぎを前面に
押し出すゴルフ場では、ハウスが重要なキーポイントとなる。
「東京から新幹線で1時間ちょっと、高速インターも近く、首都圏からの手軽な滞在型リゾートとしてスタートしたゴルフ場です。現在も併設のホテル利用者が多く、クラブハウスではゆったりとした時間を過ごしていただきたいと思っています」(支配人・森富宏氏)
このハウスの特長は、何と言っても広く大きな空間。その象徴が、エントランスロビーだ。ラウンジスペースとして、ソファセットが2カ所に置かれ、プレー前後に寛ぐことができる。表玄関から中に入ると吹抜けのロビーに開放感があるが、フロント前や、コース側あるいはスタートテラスに向かう出入口は天井が低い。ある程度の緊張感が必要なエリアと開放的なエリアがあることで、メリハリが効いている。
2階はレストラン関連とコンペルームだけで、動線的には非常にシンプル。隣接したホテルは動線的にも上手に切り離されているため、プレーだけの来場者がまごつくことはない。
大きな空間とともに、もう1つのセールスポイントが温泉。単日のプレーだけでなく、宿泊も考慮した滞在型を念頭に置くのであれば、日本のリゾートでは欠かせないファクターかもしれない。また、温泉でリラックスできるからこそ、広々としたところでの入浴後の時間が寛ぎ感を助長してくれるのかもしれない。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。