ジャパンクラシックカントリー倶楽部(三重県)

ジャパンクラシックカントリー倶楽部(三重県・36H)

無機質な重厚感から温もりある落ち着きへ

リニューアルによってイメージを変えることは、
以降の運営を効率よく展開するための重要な営業戦略である。

天井をかさ上げ間接照明にして
コンクリート柱を木目調合板に

「コンクリートのむき出しとグレー基調は、40年前の設計当時こそ最新だったかもしれませんが、いまでは暗く寒々しいイメージになっていました。メンバーシップとして、高級感を保ちつつ、メンバーがゆったりと落ち着けるクラブハウスということで、今回リニューアルしました(広報担当・日阪亮介氏)

 古くなったカーペットは一新し、コンクリートむき出しだった柱には木目調の合板を貼り、白かった壁をクリームの壁紙に。クリームだった天井は、逆に白く塗り直した。2階は天井が低く感じられたので、レストランやラウンジ、コンペルームの中央をかさ上げし、直接照明に加え間接照明を設置した。照明の色も白主体からオレンジ系に変更した。

 こうした内装のリニューアルにより、ぐっと温かみが増し、圧迫感さえあったレストランやコンペルームなどは「広くなった」との来場者からの声を聞くという。

「今回はクラブハウスだけでなく、進入路入口の門柱やコース看板なども新設し、トータルでイメージチェンジができたと思っています」(日阪氏)

 クラブハウスの新築にはかなりの経費がかかる。駆体や水回りに損傷がないのならば、明確なコンセプトでのリニューアルでイメージが大きく変わる好例と言えるだろう。

外観

広々としたロビー。フロントカウンター、柱とすべて木目調の装飾で
落ち着きが感じられる

レストランは壁で仕切られてはおらず、開放感がある。18卓

照明をぐっと落とした4ラウンジ
十分なスペースにゆったりと配置されたソファーでリラックスできる

コースを望むテラス。今回のリニューアルの目玉の1つ

コンペルームは白が基調。天井中央部をかさ上げしたことで
天井の低さを感じさせない。6室180人収容

1階のロッカーからコース側出口への途中にあるショップ

女性ロッカーは白とピンクで優しい雰囲気を出している。82本

浴室は男女ともクリーム系。脱衣室は女性のパウダースペースのみロッカーと同じ白を基調としている
(左/男性浴室、右/女性浴室)

今回、ご紹介したクラブハウスは…

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所在地
三重県伊賀市槙山下田
開場
昭和49年10月
ハウス設計者
加藤建築設計事務所
ハウス施工
松井建設㈱
延べ床面積
5885㎡
構造
鉄筋コンクリート

「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。

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