リニューアルによってイメージを変えることは、
以降の運営を効率よく展開するための重要な営業戦略である。
「コンクリートのむき出しとグレー基調は、40年前の設計当時こそ最新だったかもしれませんが、いまでは暗く寒々しいイメージになっていました。メンバーシップとして、高級感を保ちつつ、メンバーがゆったりと落ち着けるクラブハウスということで、今回リニューアルしました(広報担当・日阪亮介氏)
古くなったカーペットは一新し、コンクリートむき出しだった柱には木目調の合板を貼り、白かった壁をクリームの壁紙に。クリームだった天井は、逆に白く塗り直した。2階は天井が低く感じられたので、レストランやラウンジ、コンペルームの中央をかさ上げし、直接照明に加え間接照明を設置した。照明の色も白主体からオレンジ系に変更した。
こうした内装のリニューアルにより、ぐっと温かみが増し、圧迫感さえあったレストランやコンペルームなどは「広くなった」との来場者からの声を聞くという。
「今回はクラブハウスだけでなく、進入路入口の門柱やコース看板なども新設し、トータルでイメージチェンジができたと思っています」(日阪氏)
クラブハウスの新築にはかなりの経費がかかる。駆体や水回りに損傷がないのならば、明確なコンセプトでのリニューアルでイメージが大きく変わる好例と言えるだろう。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。