リニューアルによってイメージを変えることは、
以降の運営を効率よく展開するための重要な営業戦略である。
「コンクリートのむき出しとグレー基調は、40年前の設計当時こそ最新だったかもしれませんが、いまでは暗く寒々しいイメージになっていました。メンバーシップとして、高級感を保ちつつ、メンバーがゆったりと落ち着けるクラブハウスということで、今回リニューアルしました(広報担当・日阪亮介氏)
古くなったカーペットは一新し、コンクリートむき出しだった柱には木目調の合板を貼り、白かった壁をクリームの壁紙に。クリームだった天井は、逆に白く塗り直した。2階は天井が低く感じられたので、レストランやラウンジ、コンペルームの中央をかさ上げし、直接照明に加え間接照明を設置した。照明の色も白主体からオレンジ系に変更した。
こうした内装のリニューアルにより、ぐっと温かみが増し、圧迫感さえあったレストランやコンペルームなどは「広くなった」との来場者からの声を聞くという。
「今回はクラブハウスだけでなく、進入路入口の門柱やコース看板なども新設し、トータルでイメージチェンジができたと思っています」(日阪氏)
クラブハウスの新築にはかなりの経費がかかる。駆体や水回りに損傷がないのならば、明確なコンセプトでのリニューアルでイメージが大きく変わる好例と言えるだろう。
外観
広々としたロビー。フロントカウンター、柱とすべて木目調の装飾で
落ち着きが感じられる
レストランは壁で仕切られてはおらず、開放感がある。18卓
照明をぐっと落とした4ラウンジ
十分なスペースにゆったりと配置されたソファーでリラックスできる
コースを望むテラス。今回のリニューアルの目玉の1つ
コンペルームは白が基調。天井中央部をかさ上げしたことで
天井の低さを感じさせない。6室180人収容
1階のロッカーからコース側出口への途中にあるショップ
女性ロッカーは白とピンクで優しい雰囲気を出している。82本
浴室は男女ともクリーム系。脱衣室は女性のパウダースペースのみロッカーと同じ白を基調としている
(左/男性浴室、右/女性浴室)
今回、ご紹介したクラブハウスは…