三井の森蓼科ゴルフ倶楽部(長野県)

三井の森蓼科ゴルフ倶楽部(長野県・27H)

明るいリゾートの雰囲気と歴史を感じる品格との共存

リゾートだからカジュアルであればよいというわけではない。
倶楽部の歴史を感じさせ、併せてリゾート感も醸し出す。
開場40年を経たリニューアルならではのテーマだ。

内装の色調を明るく変え
天井を高くして奥行き感を出す

「開場時の40年前のハウスは、どうしても暗いイメージがありました。それをリゾートらしく明るく、そして時代に即した機能性や安全性を備えながら、上質な品格が漂うようなデザインとする。それがリニューアルのコンセプトでした」(副支配人・齋藤和善氏)

 まず、外壁をダークブラウンの木調からクリーム色の花崗岩に変えた。室内のカーペットは1階、2階ともロッカーやコンペルームなども含め、すべてを新調。表玄関から入ったフロント・ロビーは天井を上げて高くし、デザインを変更して一体感を出した。ロビー奥の通路左右にあったショップを集約してラウンジスペースを拡張し、ゆったりとした雰囲気に一新した。

「来場いただいたお客様に、まず安らぎを与え、寛いだ雰囲気を感じていただきたい。そう考えました」(齋藤氏)

 実際メンバーからも、広くなった、あるいは奥行きを感じるなどの感想が聞かれるという。

 2階のメインフロアとなるレストランも椅子やカーペットを変え、また入口横にあるカウンターやパントリーを低くして、以前よりも開放感を出した。さらに八ヶ岳連峰を望むレストランテラスもリニューアルして、リゾート感を強調し、稼働率アップを期待する。

 その他では水回り個所の更新を行い、トイレは動線から見直し、浴室は脱衣室・浴場ともに機能性を優先して改修している。

花崗岩で装飾された外観

改装して天井が高くなったロビー

ロビーと同じくコース側に天井が傾斜している、明るいレストラン。20卓

1階ラウンジ

2階ラウンジ。パーテーションの隣はストレッチコーナー

爽快なリゾート感溢れるテラス

コンペルームはレストランと同じカーペットに。5室80人収容

実用品を中心としたショップ

女性浴室。洗い場はそれぞれ仕切りがあって独立している

男性浴室

今回、ご紹介したクラブハウスは…

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所在地
長野県茅野市豊平
開場
昭和49年10月
ハウス設計者
三井建設㈱、三井不動産㈱
ハウス施工
三井建設㈱
延べ床面積
3950㎡
構造
鉄筋コンクリート

「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。

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