隣接する2つのゴルフコースが、共有するクラブハウスを新築した。
1つはメンバーコースであり、もう1つはパブリック。しかも、
系列ホテルのホテル客も利用するリゾートというロケーションでもある。
メンバー、地元客、そしてリゾート客の3つの客層を相手にすることになる。
「旧ハウスは木造で老朽化が進んでいたこともあり、新築に踏み切りました。特徴の異なる2コースが一緒になったことで、多様なゲストが来場されます。長い歴史の中で、リゾートと言えども、一元ではない顧客がいらっしゃいます。しかも、上質なリゾートゴルフを求めており、そうした面を配慮してカジュアルというよりは、リゾート感覚を残しつつシック&エレガントをコンセプトとしました」(支配人・春山新悟氏)
表玄関を入ると、ロビーの右側にショップ、フロント、コース側口と並び、右側に男女ロッカー&浴室が配置されている。2階に上がると、レストランになっており、奥はコンペルーム、手前にメンバーズラウンジというレイアウトだ。レストランからはコースが一望でき、採光も十分で明るい。プレーヤーの3割がホテルの宿泊客というだけあって、ゴルフを楽しむ前後の寛ぎの場所という役割である。高級感というよりは、すっきりとした落ち着きと気品が感じられる。36ホールとしてはコンパクトで、動線も至ってシンプルだ。
ただし、旧ハウスにはなかったコンペルームや表玄関の車寄せを造り、メンバーズラウンジや特別室を整備し、女性脱衣室に独立した洗面コーナーを設置するなど、多様な利用客への配慮も感じられる。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。