PGMゴルフリゾート沖縄

PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄県・27H)

カジュアルながら歴史ある品格を併せ持つ

新コンセプトのもと戦略性の高いリゾートコースに生まれ変わる上で、
コース改造とともに老朽化したクラブハウスを新築した。
南国リゾートのイメージを全面に出しつつ、細かな拘りも垣間見える。

開放感を重視しつつ
随所に拘りの工夫

「南国リゾートのクラブハウスとして、開放感を重視しました。傾斜地という地形を生かして、フロント棟は平屋、途中のロッカー、浴室は2階、そしてレストランやコンペルームの棟は、1階にカート庫を配して3階建てとなっています。開放感の1つとして、半室外という感覚で左右の棟を回廊で繋ぎ、風は抜けるが雨は凌ぐという造りにしました」(支配人・久留島栄二氏)

コースも全面的に改造していて、海が望めるようになった。そのコースと海との景観をクラブハウスからも堪能できるようにと、あえて傾斜地を利用し、レストラン棟はコース(デイゴコース9番)が正面にくるように北方向に振っている。

「開放感の2つめとして、広々としたコース、そしてその先の海が見えるようにとの配慮もありました。レストランだけでなく、その上の階にコンペルームを配置したので、パーティ客、あるいはトーナメント開催時はテラスから景観を楽しめるようにとの配慮もしています」(久留島支配人)

実際、目の前のデイゴコース9番ホールだけでなく、1番、5番、6番など数ホールのプレーぶりが見える。

沖縄の場合、台風禍を考慮して頑丈な建物にする傾向があり、かつては内部が暗くなるハウスが多かった。が、このハウスは採光も十分である。また、壁は琉球石灰岩を使い、フロントカウンターには勝連トラバーチンという、地元の希少な石も使用している。さらに、ガラスは強化ガラスで台風などの強風にも耐えるものになっている。また、コンペルームの入口には琉球ガラスアーティスト・宮國次男作のサインプレートが使用されている。

随所に拘りの工夫があるなかで、玄関とスタートテラスを隣接させ、来場時にキャディバッグを運ぶ動線を軽減させるといった配慮も見受けられる。

8角形のエントランスロビー。天井のライトは4色に変化する

平屋建てのフロント棟

コース側からの全景。左側のパラソル(2階)はレストランテラス。その上の階がコンペルーム。ここにもテラスがある

フロント棟とレストラン棟を繋ぐ回廊。中央部に男女ロッカー・浴室への入口がある

すっきりと採光のよいレストラン。20卓(80席)に、別途テラス席が10卓(40席)

フロント・ロビーに隣接するショップ。180㎡と十分なスペース

コンペルームは可動式パーテーションにて4室に。立食で200名利用可能

コンペルーム奥にあるVIPルーム。12名収容

コンペルームの動線にあるギャラリー

ロッカーは男女同型。男性200本、女性60本、兼用60本

男性浴室、男女とも基本的に同じ作り。

男性脱衣室

女性浴室、男女とも基本的に同じ作り。

女性脱衣室には独立したパウダーコーナーがある

今回、ご紹介したクラブハウスは…

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所在地
沖縄県国頭郡恩納村
開場
昭和47年11月
ハウス設計者
㈱国建
ハウス施工
㈱國場組
内装インテリア
㈱日建スペースデザイン
延べ床面積
5066.7㎡
構造
鉄筋コンクリート

「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。

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