宝塚ゴルフ倶楽部

宝塚ゴルフ倶楽部(兵庫県・36H)

伝統を踏まえたリニューアルで上質なおもてなしを目指す

老朽化によるリニューアルながら、旧ハウスの良さを継承しつつ、
現代にマッチした機能性をプラスしたハウス

機能面の充実を図り
現代的でモダンな落ち着きを

「すでに50年以上(1960年建設)が経過しているため、何回かに分けて増築とリニューアルをしました。時流にあった機能性を持たせながらも、メンバーコースとして、おもてなしを配慮して改装しています」(総務部部長・小堂剛裕氏)

92年に女子棟(ロッカー・浴室)を新築し、06年に男性浴室を増築・改装し、さらに11年に外壁の補修を含む、フロント・ロビーやレストラン、男子ロッカーなどの全面改装を行った。

「女子の浴室棟は現在の厨房の裏にあり、あまりに手狭だったので新築し、男性浴室も浴室部分を増築(250㎡)して、旧浴室スペースは脱衣室にして面積を倍に広げました。いずれも来場の方々の人数や利用状況の変化に合わせての改修です」(小堂部長)

フロント・ロビーやレストランの改修に当たっては、もっとも印象的な点が、コンクリートの打ち放しだった柱などに、合板などを貼付けるなど、木の温もりを感じさせる内装としたことだ。

「印象としては、かつての重厚感はなくなったかもしれませんが、現代的なスマートでモダンな落ち着きを求めた感じですね。照明も間接照明を多くして柔らかな雰囲気になるようにしています。リニューアル後は明るくなったという声が多いです」(小堂部長)

天井も白っぽいクロスから薄い茶系のクロスに変えた。レストランの天井も、そしてライトも変えて雰囲気全体に柔らかみを出している。

複数のラウンジで
倶楽部ライフ充実を図る

倶楽部としての来場者の交流、あるいは倶楽部側からのおもてなし〟という配慮が表れているのが、複数のラウンジである。1階ロビーのラウンジは広々としていてゆったり感がある。また、2階にはレストラン脇にバーコーナーがあり、ラウンジとしても利用される。さらに暖炉コーナー、複数のソファーが置かれた2階ラウンジと、利用目的によっていくつもの場所が提供されている。

表玄関、スタートテラス、女子ロッカーなどの出入りがすべて見えるフロント

外観

明るくすっきりとしたレストラン。25卓

ラウンジも兼ねる、レストラン隣のバーコーナー

丸テーブルが基本のコンペルーム。7室186名収容

ショップ

メンバーズロッカーとビジターズロッカーに明確に区切られた男性ロッカー。1672本

06年に増設された、黒を基調の男性浴室①

06年に増設された、黒を基調の男性浴室②

旧浴室スペースを加え、広くなった男性脱衣室

女性ロッカー室は、手前がビジター、奥がメンバーとなっている。216本

女性ロッカー室に併設された、女性用の化粧室

女性ロッカー室に併設された、女性用のラウンジ

女性浴室はダークブラウンが基調

女性脱衣室には、4つのシャワー室が併設されている

1階のラウンジ

格調の高さを感じさせる暖炉コーナー

2階ラウンジ

バッグ預かりスペース

特別室

今回、ご紹介したクラブハウスは…

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所在地
兵庫県宝塚市蔵人字深谷
開場
昭和40年7月
ハウス設計者
村野藤吾
ハウス施工
㈱竹中工務店

リニューアル:

設計
浅井謙建築研究所㈱
施工
㈱藤木工務店
延べ床面積
4622㎡
構造
鉄筋コンクリート

「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。

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