老朽化によるリニューアルながら、旧ハウスの良さを継承しつつ、
現代にマッチした機能性をプラスしたハウス
「すでに50年以上(1960年建設)が経過しているため、何回かに分けて増築とリニューアルをしました。時流にあった機能性を持たせながらも、メンバーコースとして、おもてなしを配慮して改装しています」(総務部部長・小堂剛裕氏)
92年に女子棟(ロッカー・浴室)を新築し、06年に男性浴室を増築・改装し、さらに11年に外壁の補修を含む、フロント・ロビーやレストラン、男子ロッカーなどの全面改装を行った。
「女子の浴室棟は現在の厨房の裏にあり、あまりに手狭だったので新築し、男性浴室も浴室部分を増築(250㎡)して、旧浴室スペースは脱衣室にして面積を倍に広げました。いずれも来場の方々の人数や利用状況の変化に合わせての改修です」(小堂部長)
フロント・ロビーやレストランの改修に当たっては、もっとも印象的な点が、コンクリートの打ち放しだった柱などに、合板などを貼付けるなど、木の温もりを感じさせる内装としたことだ。
「印象としては、かつての重厚感はなくなったかもしれませんが、現代的なスマートでモダンな落ち着きを求めた感じですね。照明も間接照明を多くして柔らかな雰囲気になるようにしています。リニューアル後は明るくなったという声が多いです」(小堂部長)
天井も白っぽいクロスから薄い茶系のクロスに変えた。レストランの天井も、そしてライトも変えて雰囲気全体に柔らかみを出している。
倶楽部としての来場者の交流、あるいは倶楽部側からのおもてなし〟という配慮が表れているのが、複数のラウンジである。1階ロビーのラウンジは広々としていてゆったり感がある。また、2階にはレストラン脇にバーコーナーがあり、ラウンジとしても利用される。さらに暖炉コーナー、複数のソファーが置かれた2階ラウンジと、利用目的によっていくつもの場所が提供されている。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
リニューアル:
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。