老朽化したクラブハウスの新築を機に、
ゴルフ場の名称を変更し
運営コンセプトを明確に打ち出した。
大胆な、そしてインパクトのある戦略である。
「同じ多久市内にグループゴルフ場が別途2つあります。1つはメンバーシップ、もう1つは9ホールと、最初から差別化されており、当ゴルフ場はカジュアルな佐賀県初のパブリックコースとして、1985年(昭和60年)にオープンしました。したがって、クラブハウスも簡素なもので、30年以上が経って老朽化が進み、今回の新築となりました」(支配人・深町圭助氏)
これまでのゴルフ場名は地名を冠したものだったが、今回名称を変更し、新たにアルファベット表示とした。
「パブリックとして、これまでも気楽にゴルフをしてもらうという考え方でしたが、これからは、若年層に女性にビギナーと、主とするターゲットゴルファーを絞り込んで、伝統だけに囚われない、いろいろなスタイルのゴルフを提唱していくということで、今回の新名称となりました。運営面でもセグウェイを1組分導入するなど、新たな試みを行っています」(深町支配人)
もともとカジュアルだったはずだが、旧ハウスは薄暗く、女性スペースも狭かった。そこで、女性浴室は、約2倍の面積となっている。また、自動チェックイン機を完備し、レストラン外にテラス席も設置した。
「重厚感はいらないので、極力物を置かず、レストランの椅子やテーブルも明るくて軽便なイメージの物にしました。クラブハウス全体の雰囲気としては、モダンな感じとカジュアルな感じを融合させるというのが、コンセプトです」(深町支配人)
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。