開場から使い続けてきたクラブハウスに愛着を持つメンバーは多い。
そこで既存ハウスの佇まいを残しつつ、内外装をリニューアルした。
「開場して54年が経ち、コースもクラブハウスも老朽化が進んでいたため、昨年4月から営業をしながら見直しを行ってきました。クラブハウスは耐震面に問題がなかったことから、お客様スペースはモダンでより寛げる空間にリニューアルし、厨房設備も一新しました」
と語るのは、支配人も兼務する二ツ森定幸代表取締役社長。クラブハウスの改修に先だって、昨年はフェアウェイのノシバ化やカート道の舗装など、コース内の整備を行ったという。
館内は、1階はグレー、2階はダークブラウンを基調に落ち着いた雰囲気に仕立てている。その一方、ロッカーの本数を男性用が58本、女性用は18本減らして幅広のロッカーを導入するなど、利用者の使い勝手を向上させている。
「ゆったりと団らんや食事ができるように、1階ロビ ーと2階レストランにはモニターを設置して、プレーのスタート状況を表示しています。プライベートに配慮してロッカー番号のみの表示ですが、お客様からも好評で進行管理上も役立っています」
と、顧客目線の重要性を強調する二ツ森代表。その姿勢は、クラブハウスからコースへ向かう動線からも窺える。霜が降りた際に転倒しないように、スタートエリアの地面全面に滑り止め加工を施しているのだ。寒冷地ならではの配慮である。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。