眺望抜群の立地にふさわしい設えを追求したクラブハウスは
動線まで楽しめる工夫が施されている。
標高960m。駿河湾まで伸びる富士山の美しい稜線を堪能できるクラブハウスは、昨年10月にグランドオープンした。クラブハウス棟とロッジ棟で構成され、延べ床面積は旧クラブハウスの約1・5倍。館内は無垢材がふんだんに用いられ、木の温もりと落ち着いた色調のインテリアがゆったりと寛げる雰囲気を醸し出している。
「設備の老朽化と耐震面への対応から、アマダグループの創業70周年記念事業として建て直しました。世界中にネットワークを持つグループの接遇施設として、ハウスのどこからでも日本らしい景観を楽しめるように配慮しています」(取締役統括支配人・秋山忠氏)
その想いが凝縮されているのが、玄関を入ってすぐにある吹き抜けのラウンジだ。スキップフロアとガラスウォールを採用したことで、コースや毛無山が一望できるだけでなく、新たに整備した日本庭園もより近くに感じられるのだ。ガラスウォールはラウンジ以外でも多用しており、ほとんどが特注品。景観を楽しめる分、動線は旧ハウスより若干伸びたが、その長さを感じない。さらに、要所にクラブロゴにも使われている富士山をモチーフにした装飾を配置。動線を〝探す楽しみ〟のある空間に変えている。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。