大きく豪華なハウスである。
非日常空間が外観からも窺える。内部は初来場者だけでなく、
メンバーをはじめとしたリピーターもその都度寛げる気遣いがある。
豪華で大きなハウスは、とかく特別感の演出のために内装に凝り、複雑な間取りになっている場合が多い。しかし、このハウスは、「大きな空間」と「和のテイスト」という2つのポイントで集約されている。動線も極めてシンプルであり、ゆったりと安らげる。
「和のイメージを基調に、景観とくつろぎを優先した設計と聞いています」(副支配人・大島孝夫氏)
表玄関を入ると、フロントロビー、ショップスペース、そしてその奥のラウンジと、まったく仕切りなく視野が広がる。ラウンジとレストランの間に壁があるだけで、ラウンジ手前からレストランへも特に扉や仕切りはない。そして、ラウンジ、レストラン、4室が並ぶコンペルームと、コース側は全面ガラス張りで眺望は抜群だ。男女ロッカーと浴室も1階にあるため、一般プレーヤーは階段の上り下りもなく、平屋感覚でハウスを利用できる。
また、ロビーからレストランまで天井は木目調の合板で統一されており、漆黒の柱とのコントラストも落ち着きを感じさせる。ラウンジの壁などは格子模様であり、VIPルームのある2階への階段手すりも木製と、和テイストは徹底されている。
さらに、女性ロッカーに関しては、16個の個室が用意されており、そこに洗面や浴槽も装備されて、浴室に行かなくても済む配慮がなされている。加えてスタートテラス、キャディバッグ置き場が室内にある。そのため、荒天や寒暖の厳しい時でもスタートやホールアウトの出入りの際にゆとりを持って準備や片付けができるのはうれしい。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。