開場50周年を記念して、昨年、老朽化したクラブハウスをリニューアル。
機能的で明るく広々とした空間となり、顧客満足度やリピート率の向上にも繋がっている。
「施設の老朽化に加え、以前のエントランスホールは古めかしく暗い雰囲気で、無駄なスペースもあったので、アントニン・レーモンドのオリジナルデザインを尊重しつつ、機能性を重視して大改修を行いました。木の香りが心地よいと、お客様には大変喜ばれています」(取締役社長・浅野勇夫氏)
エントランスホールにあった階段を撤去してスペースを確保し、フロントカウンターやプロショップを設置。また、エントランスホールに面する2階の壁を取り払って吹き抜けとし、広々として明るい空間へと変えた。天井は木材を多用し、カーブを描きながら2階レストランの天井へと繋がっている。これは、コースのアンジュレーションやボールの軌跡をイメージしているという。
また、玄関近くの屋外にバック置き場を作って玄関前でキャディバッグの受け渡しができるようにしたり、自動精算機と貴重品ボックスを壁に埋め込んで出っ張りをなくしたり、マスター室とプロショップを繋げてスタッフが兼務できるようにするなど、空間を広く見せるための工夫も見られる。
一方、2階レストランについては、カーペットの張替えとカウンターの改修、色調の整理と照明の色の統一に留め、山小屋をイメージした原設計のままとなっている。また、外装についても、特徴的な黄色味を帯びた屋根瓦を外し、防水加工を施して再利用するなど、レーモンドのオリジナルデザインを大事にしている。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。