経営交代を機に、40年が経過して老朽化したハウスを躯体を残して
全面的にリニューアルした。来場者からは新築のようだと好評を博している。
「リニューアルは、老朽化して暗く清潔感に乏しいハウスだったことがきっかけですが、ゴルフ場で最初に訪れるのがクラブハウスです。そこで印象よく、高級感を感じてもらい、また使いやすいと思っていただけるようにというのが今回のコンセプトです」(管理部長・金斗卿氏)
省スペースに建つハウスだけに、明るくきれいにということに加えて、効率と使い勝手を考えたという。スタートテラスに独立していたスタート室を事務所と合体させ、表玄関に正対していたフロントカウンターを斜めにした。スタート室へのバックヤードの動線が改善され、情報伝達もスムーズになったという。また、フロントからレストランやロッカーへの出入りも確認でき、ショップ対応も可能になった。わずかな変化だが、業務効率はアップした。
また、温浴施設のアピールのために、女性浴室を移動させて、もともとの女性ロッカーのエリアと合わせて面積を倍以上に広げた。女性ロッカーは倉庫と男性ロッカーの一部を潰してスペースを確保した。男性浴室は通路と倉庫を潰して脱衣室とし、以前の脱衣室をそのまま浴室に合わせて面積を広げた。
「天然温泉で、入ってもらえば必ず気分よくなっていただけるので、その特長をアピールしたいと浴室を拡張しました」(金部長)
来場者のイメージが大きく変わったのは、単に内装が新しくなっただけではない。ロビーの床を大理石とした。
「以前はカーペットでしたが、汚れがつくと清掃が大変ですし、年配者がつまずく危険もあり、来場したイメージもよいので大理石の床にしました」(金部長)
雨の日など、滑るのではないかと思うが、しっかりテストをして大丈夫ということで採用したという。ロッカーも特注品として、幅を広げてゆったり感を演出した。
さらに、3〜6組程度のコンペが多いという来場傾向を分析して、コンペルームのスペースも十分にとっている。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。