カジュアルな運営をするゴルフ場が増えてきた。
そのためのイメージ戦略で重要なのはクラブハウスだ。
気楽にシンプルにゴルフを楽しんでもらうための雰囲気作りに欠かせない要素である。
「肩肘を張らず、気軽な気持ちで来場いただけるゴルフ場として、クラブハウスの雰囲気もそのような配慮をしています」(副支配人・小野大地氏)
経営交代時に大規模な改装を行った。気取りのない居心地のよい空間作りがメインテーマ。そして、自然とマッチしたカラフルなデザインに工夫を凝らした。
「シンプルで明るくというのが、雰囲気作りの大きな柱です。個室がなかったので、12年前にコンペルームを増築した際も、木製の窓枠にするなどのモダンなデザインとともに、明るさと寛ぎ感を考慮しています。また、レストランをはじめ、男性浴室からも赤城山麓などの遠景も素晴らしいので、そちらは借景として楽しんでいただいています」(小野副支配人)
そのほか、ロッカー室は靴を脱いで上がり、脱衣室に直結しているなど、構造的にも使い勝手は悪くない。ロッカー・浴室とバックヤード以外、壁の仕切りはなく、動線もシンプルで分かりやすく、雰囲気的にも構造的にも風通しのよいハウスだ。そして、レストランの次に広いフロント前ロビーにはカラフルな椅子が置かれ、ラウンジの役目も果たしている。不要な空間がほとんどない効率的なハウスと言えるだろう。
今回、ご紹介したクラブハウスは…
「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。