宮本武蔵とゴルフ道
宮本武蔵は非常に気性の激しい男であったと思う。
女人を飲み込むことの出来ぬ自意識の情が日々の生活に溢れていたように思われる。
その武蔵が現在の世に生きてゴルフ道を目指していると仮定した時、武蔵は女人を拒否するであろうか。
命を賭けた剣の道と、負けはしても死ぬことはなく食うため第一のゴルフ道とは全く異質のものという気はするが、やるのはいずれも生身の人間。私の研修生時代、修業中の身の恋愛はご法度であった。
私はチョコマカと娘っ子のお尻を追って動いていたが、不器用な男はストイック精神の中で球ばかりを叩いていた。恋をすればゴルフが下手になると思っていた研修生も多かった。
結果としてプロテストに通ったのは私一人。私の知っている一流プロは研修生時代より恋愛にも覇気を持っていた。
近年、私の許でゴルフ修行をする若者が増えている。
20歳になって、男の本能を拒否することは余りに生臭すぎはしまいか。
私は研修生の恋愛、大いに結構と思っているが武蔵は女人を迎えるであろうか。
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