ゴルフダイジェスト出版案内>ゴルフ野性塾SP

ゴルフ野性塾スペシャル
No31...マットを使わず練習するほうがうまくなる? ...(1/31)

マットの上でおおらかに打つこと
コースの練習場でマットを使わずに練習するプロが多いようですが、アマもマットを使わずに練習するほうが実戦に役立つのでしょうか。私もときにはマットをどかしてアイアンで打つことがありますが、ダフリ気味になってしまいます。マットのあるなしで練習方法が変わるものでしょうか。プロはどのような意図でやっているのでしょうか。(茨城県 31才)

日本のツアープロもマットを使っている

マットを使えば球は上がる。土の上よりは、クラブ1番手は高く上がる。また、上げやすい。土の上で打った6番の高さは、マットの上では5番で出せる。マットで打つ方が自信がつく。

ベストの練習とは、芝生の上で打つこと。その次がマット。土の上での練習には、自信喪失という危険性がある。

アメリカツアー選手より、日本選手のターフ跡の方が深い。アメリカでは芝生の上で練習できるから、上から打ち込む必要はない。当然、スウィングは大きく、なめらかである。

日本の練習場の多くは土。当然、打ち込むほうが非力な日本人には球を上げるのに適す。球も飛ぶ。ロフト一本分は違う。

アメリカ人が土の上で打ってもデコボコにならぬ。意外ときれいな跡を残していく。日本人の打った跡はボコッボコッの跡が目立つ。

しかし、昔の遅いグリーンでは日本式でよかった。グリーンが球を止めてくれた。現在のツアー界、高い球を打って来ぬとアンジュレーションは多く、硬く速いグリーンに対処できぬ。

日本のツアープロも現在、マットを使っている。土の上で打つ人はだんだんと少なくなってきている。それが現状である。

難しい条件での練習は日本的発想 土とマットでは、10年もたてば、それにあったそれぞれのスウィングができてくる。アマはマットを使った方がよい。その方がいいスウィングができるとおもう。

貴兄はマットの上で大らかに打つべきであろう。貴兄のハンディキャップでは、土の上での練習にはチト無理がある。左ヒジが曲がったり、左手首が折れ曲がったりする可能性が高い。

プロアマを問わず、練習を楽しめている間は進歩する。マットのほうが簡単に打てるはず。むずかしい条件下での練習は日本的発想であり、確かに大衆受けする。効果的とはいえぬ。

基本は、易しい練習から得られるものである。ゆえに、不調なれば基本に戻れという「理」が活きうるわけであろう。不調のときにむずかしいことをしては不調の二段重ねとなるのがオチである。

マットでじゅうぶん、練習の効果は得られるものである。