最も重要視すべきは左肩
私はハンディ28のゴルファーです。なんとかゴルフがうまくなりたくて、毎日素振りをしています。しかし闇雲に振り回しても、果たして効果があるのか疑問であります。具体的にどのように素振り練習したらよいかわかりません。研修生にとっても素振りは大事な練習と聞きました。私はスライス系のボールを打ちます。これをなんとか直したいと思っています。(宇都宮市 Y・K)
まずトップの型をつくって太極拳の要領で
体(たい)が割れればスライスは生じる。貴兄のスウィングは、その典型といえる。
一流プロのアドレスとインパクトの写真を見て、そこから共通点を探すとすれば、第一に目につくのが左肩の位置。
ゴルフの基本の中で、最も重要視すべきものは左肩。
貴兄の左肩は動きすぎる。トップでは浅すぎるし、インパクトは逆に開きすぎる。要するに「体」が割れている。
素振りの方法としては、まずトップの型を作り、次に左腕に力を入れてダウンスウィングのスウィング軌道をインサイドに作るやり方をおすすめする。
この動きを太極拳の動きのような、ゆっくりした動作でやるべきである。貴兄の場合、ビュンビュン振るのは、なんの役にもたたぬ。
バックスウィングも不必要。ただ、トップの型を作り、深くいれた左肩を開かぬように意識してインパクトを迎える---、このゆっくりとした練習を一日50回すればよい。
素振りとは、スウィングの型を体に覚えさせるためのものである。聞けは左肩の「開きすぎ」に注意して、素振りをすべきと思う。
飽くまでゆっくり、その動きが体にしみ込んでくるまで「根気」づよくやるべきと思う。
素振りの効果を求めるならば「根気」こそが友となる。
才能とは、練習を続けてゆく「根気」以外の何ものでもない--、そう信じて素振りに精進してほしい。 |