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ゴルフ野性塾スペシャル
No37..好ショットの後の凡ミス ...(3/15)

ナイスショットの後の2打目で失敗
ドライバーでナイスシイットを飛ばし、同伴者の中で一番遠くにボールがあり、気分爽快。でも、そんな時の第2打はなぜか失敗することが多いのです。(中略)いい球を打った後の凡ミスをなくすには、どのような修行をすればいいか、ぜひとも御教授願います。
(東京都 36歳)

考えすぎがリズムを崩す

 ミスショットの最大の原因は何といっても「力み」。「力み」は、バックスウィングを浅くする。ゆえに、打ち急ぎが生じ、スウィング弧の大幅な狂いを誘う。

また、力んで構えると、利き腕である側が前に出る可能性が高くなる。当然、球はスライス傾向になり、インパクトで右が被り過ぎると左へ一直線。

それを体は本能的に阻止するために、スタンスのみが飛行線に対して右を向く----上半身と下半身のアンバランスが生じる。この時、体は本能的に目標に対してスクェアに動きたがる。この無理なるチグハグな動きがスウィングをぎこちなくし、結果としてヘッドパワーが落ちてくる。

これでは、クラブヘッドの芯で球を捕らえよというのは、所詮無理な話。

貴兄が失敗するのは「力み」があるからであろう。

それをなくすには、アドレスに入る前に3度の素振りをする必要はあろう。

まず最初は、目一杯、ビュッと振る。
2度目は、逆に極めてゆっくり振る。
3度目は、本番のスウィングスピードと同じ感覚で振る。

この3度の素振りのイメージだけを頭の中に残して、すぐにアドレスに入り、出来るだけ早く、スウィング始動してゆけばよい。

頭の中を使い始めると、力みは生じる。首から下のウォーミングアップをしたら、すぐに打ってゆくことである。

考えすぎは、ゴルフスウィングのリズム感を摩耗させるものである。「ほどほど」というのが一番。「過ぎ」はよくない。特に頭を使う部分では、貴兄の場合「力み」を少なくせねば、現状からの脱皮は期待できまい。

練習場で、この3度の素振り+本番の練習パターンを幾度も反復されては如何。多分、ミスショットの50%は防げるようになるであろう。

「恐れ」も、ミスの原因。ゴルフにおいて「力み」と「恐れ」を克服することが出来るのであれば、十分にツアーで食ってゆける。難しい。難しすぎる。

私は「力み」より「恐れ」から来るミスの方が遥かに多い。

貴兄は「力み」が多い様子。となれば、進歩途上である。

もっともっと、うまくなる可能性を秘めている。

「恐れ」を抱く私は、現状維持が精一杯。

「力み」の領域にいる貴兄を正直、羨ましいと思っている。