ナイスショットの後の2打目で失敗
ドライバーでナイスシイットを飛ばし、同伴者の中で一番遠くにボールがあり、気分爽快。でも、そんな時の第2打はなぜか失敗することが多いのです。(中略)いい球を打った後の凡ミスをなくすには、どのような修行をすればいいか、ぜひとも御教授願います。
(東京都 36歳)
考えすぎがリズムを崩す
ミスショットの最大の原因は何といっても「力み」。「力み」は、バックスウィングを浅くする。ゆえに、打ち急ぎが生じ、スウィング弧の大幅な狂いを誘う。
また、力んで構えると、利き腕である側が前に出る可能性が高くなる。当然、球はスライス傾向になり、インパクトで右が被り過ぎると左へ一直線。
それを体は本能的に阻止するために、スタンスのみが飛行線に対して右を向く----上半身と下半身のアンバランスが生じる。この時、体は本能的に目標に対してスクェアに動きたがる。この無理なるチグハグな動きがスウィングをぎこちなくし、結果としてヘッドパワーが落ちてくる。
これでは、クラブヘッドの芯で球を捕らえよというのは、所詮無理な話。
貴兄が失敗するのは「力み」があるからであろう。
それをなくすには、アドレスに入る前に3度の素振りをする必要はあろう。
まず最初は、目一杯、ビュッと振る。
2度目は、逆に極めてゆっくり振る。
3度目は、本番のスウィングスピードと同じ感覚で振る。
この3度の素振りのイメージだけを頭の中に残して、すぐにアドレスに入り、出来るだけ早く、スウィング始動してゆけばよい。
頭の中を使い始めると、力みは生じる。首から下のウォーミングアップをしたら、すぐに打ってゆくことである。
考えすぎは、ゴルフスウィングのリズム感を摩耗させるものである。「ほどほど」というのが一番。「過ぎ」はよくない。特に頭を使う部分では、貴兄の場合「力み」を少なくせねば、現状からの脱皮は期待できまい。
練習場で、この3度の素振り+本番の練習パターンを幾度も反復されては如何。多分、ミスショットの50%は防げるようになるであろう。
「恐れ」も、ミスの原因。ゴルフにおいて「力み」と「恐れ」を克服することが出来るのであれば、十分にツアーで食ってゆける。難しい。難しすぎる。
私は「力み」より「恐れ」から来るミスの方が遥かに多い。
貴兄は「力み」が多い様子。となれば、進歩途上である。
もっともっと、うまくなる可能性を秘めている。
「恐れ」を抱く私は、現状維持が精一杯。
「力み」の領域にいる貴兄を正直、羨ましいと思っている。
|