練習場に行き、5番アイアンを手にしてください。ラバーティの上に球を置き、その5番でひっぱたいてください

球の芯を叩かぬと、飛距離は落ちるし、手許に衝撃も多く残ります。いい球か、悪い球かのフィーリングが素直に手許に届いてきます。

この練習法で軽いドロー球が出るようになったら、次にグリーンマットの上で叩くこと。この方法は、スライス矯正にも適していると思います。土の上で球を叩くのが上達の秘訣といわれておりますが、その必要性を、現在の私は全く認めておりません。

私自身は、クロスバンカーの中からのショットで球叩き稼業のスタートをしております。しかし、今の私は易しい状況の下での練習が早い上達を生むという確信を持っております。

私の練習法は遠回りであったように思います。ティの上、マットの上、そして土の上という段階がベストであると思います。ゴルフの心構えは、単純に、易しく、と考えるべきでしょう。ゴルフを難しく考えては、その難しさを補足する理論を必要としましょう。理論の枝葉を切り取ってゆき幹だけにしてゆくのが、個性豊かな強さというものではないでしょうか。

ゴルフの基本は、スウィング軸を見つけ出すことから始まります。そのためには頭を揺れ動かさぬようにして、素振りなり球を叩くなりしてゆくべき。

ラウンドの心構えは、得意なクラブを多用すること。5番アイアンが得意であれば20ヤード程度の距離の差は4番、あるいは6番を使わず、5番で打ってゆくべきと思います。そして、得意なクラブを2本、3本と増やしてゆくことによってゴルフゲームを楽にしてみていかれては如何。

ゴルフは、1本のクラブを得意とすることでだいたいハンディ2枚の上達が計算できます。パターを得意なクラブと計算した上での一応の目安として13本のクラブに不得手心がなくなればハンディは0。1本の不得手があればH2。2本あればH4。13本全部が不得手であればH26。

パットの占めるハンディ数値は14。パットが得意であれば、不得意クラブ7本分はカバーしてくれるはず。パット、ショットとも、不得意であればその人のハンディは40。

スウィング面からいえば頭を揺れ動かさぬように打つこと。

ゲーム面からいえば何としてでもパーオンを狙ってゆくこと。

この2つがシングルへの道。