ゴルフダイジェスト出版案内>ゴルフ野性塾SP

ゴルフ野性塾スペシャル
No56...クラブの見分け方について...(8/10)

一目で見分けられる?
プロの方を見ていると、クラブチョイスには相当気を使っているようですが、これはプロという勝負の世界に生きる人達なればこそのこと。私のような一般アマチュアが、自分に合った1本を捜すというのは、実際不可能なことです。店頭で2度や3度素振りをしても分かるはずもなく、ラウンドを重ねるうちに気に入らない、気に入ったとなってくるのではないでしょうか。
クラブは高価なものです。ソウソウ買い換えられるものではありません。目で見て、2~3回素振りして、気に入る1本になる可能性を持ったクラブを選ぶ法をお教えください。

(千葉県 41歳)


惚れるにも経験が必要
クラブを買うには、そのクラブに惚れなきゃ駄目です。

見合いもあれば、一目惚れもあるのがクラブとの出合い。長く時間をかけて惚れてゆくクラブもあれば、衝動的惚れ方もありましょう。

ゴルフショップを暇あるごとに訪れ、クラブを見て歩くのはクラブ購入の基本。ゴルフの直接の上達に関与するかは分かりませんが、クラブ識眼を鍛えることは長いゴルファー人生を送るとすれば必要なることと思います。

クラブ見歩きは決して損な散歩ではないはず。

クラブと衝動的出合いを経験された方のゴルフクラブ識眼は確かなものでしょう。勿論、ゴルフ腕前の方も相応の一家言ある確かな技量の持ち主という気はします。

クラブ製作者には、二通りのタイプがあります。

一つのタイプはゴルフ技量はハンディキャップ2前後の腕前の持ち主。彼らのゴルフ観が、直接ゴルフクラブ観となっておりまして、作られたクラブは個性豊かなものであります。銘の記してあるクラブは、このタイプの製作者の物がほとんどでしょう。彼らは独創性を前面に出してゆく製作者でありましょう。

第二のタイプは、ツアープロの望む要求に忠実に作り上げてゆく製作者。彼らは自分自身の意見を表に出すには控えめでありますが、その技術には職人と呼ばれるにふさわしい確かなものを持っております。一流プロの意見に応えられるだけの技術が、彼らの存在でありましょう。

この二つのタイプのいずれがよいのかは、買う側の認識次第。

いずれにしても、一流メーカーのクラブを買うことは安全でもあり、確か。
ヘッドの材質、型、シャフトの材質、硬度、いずれをとっても買う時に迷いは残るものでしょう。誰かに相談するにしても、その相談者に何らかのクラブメーカーに対する意識があれば難しい面も当然、残りましょう。

クラブを選ぶには運の要素が多くあるという気がします。人との出合いの運もあれば、求めるクラブに出合える運もありましょう。

貴兄は、暇を作ってゴルフショップ行脚をすべきです。

眼を鍛えるべきです。それから先は、運に期待すればよいと思います。

二、三度素振りをして、購入出来る確かな選び抜きの方法はないと思います。己の目を鍛え、人との出会いに頼るのが最善と思います。