将棋で読みが深まる?
私はゴルフのプレーにおいて友人たちとのかけひきを楽しみながらやっています。良きゴルフ仲間たちですが、よく「お前のゴルフは粘りがない」「読みが浅い」などと言われます。そこでまずは日常できる頭の鍛練、勝負への集中力を出す訓練として、将棋をまた始めてみようと思います。40の手習いと笑われそうですが、塾長に良きアドバイスをいただきたいと思っております。
(大阪府 46歳)
将棋頭とゴルフはまた別物
私の将棋歴、そのものは長い。かれこれ四半世紀にはなろう。ただし、懸命に指したのは最初の4年間だけ。
指し始めて1年で初段を取った。2段は、その2年後に取った。3段を取ったのは、始めてから丸4年かかっていた。
私が鹿沼CCの研修生になったのは24歳の時。それ以後は将棋、麻雀、いずれも止めてしまった。今は付き合い程度に指すことはあっても、「ひと勝負」というピリッとした緊張感にはなれぬ。将棋そのものに飽きているのであろう。
同業者が言ってくる。
「将棋も強いし、文も書ける。人前でも話せるようだし、頭も悪くはなさそうだ。それなのに何で、3パットばかりする。アンタは賢いのか、阿呆なのか、さっぱり分からん人だ」--と。
私にも分かりませぬ。自分の思考の程度が。
藤木三郎に、「パットの下手なサンチャンは、本当のところ馬鹿なんだよ」と言われ、落ち込みはしましたが、何となく納得したこともありました。
将棋とゴルフに共通する部分はあっても、さて一体何が、と考えれば今、具体的には出てきませぬ。
貴兄は練習場に皆勤すべきでしょう。将棋を勉強したところで、ゴルフが急激に上達する訳でもありますまい。
プロの将棋指しも、碁打ちも、HC5の人が一番うまいはず。シングルプレーヤーはほんのひとにぎり。
将棋頭が良くてもゴルフ頭はまた別のもの、いう気はします。
私の将棋の腕はプロゴルフ界では5本の指に入っていると思います。しかし、シードとは遂に縁がなかった。
中島の将棋は、まるで駄目。彼とやると眠くなってくる。ところが、ゴルフをやると、1メートルのパットに四苦八苦する私の姿に彼が呆れる。
そんなものですよ---、ゴルフの練習をしましょう。
球叩きの中から、身も心も鍛えてゆくのがベストなのでは。
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