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ゴルフ野性塾スペシャル
No66... 視力のハンディキャップについて...(10/19)

隻眼ハンディは克服できるか?
9年前に不注意により、片目の視力を失ってしまいました。以後、動く球のスポーツはゴルフのみと信じて、一生懸命に練習してきました。
しかし、どうしても70台のスコアを出すことができません。納得のいく、手応えのあるショットをしたと思いきや、ピンとは全く別の方向へ一直線で、アプローチ、パッティングとなると微妙にブレてきます。自分では、心・技の未熟と信じて、練習を重ねておりますが、知る人は隻眼が原因と言います。
しかし、それを認めたら、自分のゴルフはここで終わりだと思えてなりません。坂田プロも眼鏡をかけて視力のお悪い様子ですが、本当に視力(隻眼)はハンディとなるのでしょうか。

(30歳)


上手下手には関係ありません

確かに貴兄の言われる通り、眼のハンディをハンディと認めたら、その段階で一つの負けを作ることとなる。隻眼をハンディと認めてはいけない。意地でも・・・。

視力の弱さがゴルフをやる上において、ハンディとなるか否か、それは分からぬ。

私は中学2年の時に仮性近視になった。そして、そのまま慢性的近視状態が続き、19歳の時からメガネをかけっ放し。ゴルフを始めたのは、24歳の時。裸眼視力0.1、矯正視力1.0であった。

現在、半年に1度は眼の検査、そしてメガネのチェックをしているが、然して状況に変化もない。平和である。裸眼でゴルフをやったことはある。結果は散々であった。コンタクトを使用したこともある。10ラウンドほどの練習ラウンドをしたが、悪い結果ではなかった。

ただ、私はバンカーの練習が好きである。その折、コンタクトでは何かと不便であった。砂は入るし、光の反射が眼を疲れさせた。それで、コンタクトを止めてしまった。

自分の肉体の調子、そして状況等、他人に分かるはずもない。どうあがいても、自分の体は己だけのもの。他にもってゆきようはあるまい。

不利だとか、損だとか、そういうことを他人に主張するだけ、己のマイナスという気がする。言ってどうなると言うのか・・・。

書きたくないことを書く。

私は腰痛持ちである。最初は腰部の表面近くに痛さを感じていた。今は脊髄近く、要するに体の中心部近くに痛さが走る。それも移動してくるので、広がりつつあるという気もする。

アグラをかくと常に痛い。家にいる時、ホテルの部屋にいる時には、出来得る限り横になっている。

いろんな治療は試みた。-- 治らぬ。騙し騙し、やってゆくだけのこと。ただ、それだけである

試合の最中にホテルの一室で原稿を書く時、椅子に座り、両ひじで体を支え、左手で原稿用紙を左から右へ移しながら筆を進める時もある。ただ、それだけのこと。

クラブを振るのが苦痛な時もある。

9ホールしか、まともに振らしてくれぬ腰の弱さを嘆いたことはある。それも、今は昔。友人連中は後半に崩れる私のゴルフを、「プレッシャーに弱いゴルフ」と評してくれた。私は頷くだけの応えしか出せなかったが、「この腰め!」と腹立てたこともある。

今まで、女房にも言わなかったことを書いてしまった。書いたこと自体が私の弱さであろう

今、ペンに身を売ってしまったのでは、という悔いはある。このことも、ただ、それだけのことであろう。

貴兄の悩みと、私のでは比較にもならぬことは、承知している。隻眼という苦しさは、私には想像出来ぬ。

しかし、きついことを言わせて貰うが、隻眼はゴルフの上手い、下手には関係ないものと思っていただきたい。ハンディなど、ひとつもないはずである。貴兄には、心のアドレスで負けて欲しくない。頑張ってほしい。

貴兄が私のレッスンを希望するのであれば、私は行く。いっさいの経費は要らぬ。手弁当で行く。

いつでも言って来て下さい。

それでは、その時にまた ---。


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