変な位置にマメができる
私はゴルフを始めてまだ半年にもならないビギナーです。ゴルフ雑誌を読みあさって練習に励んでいますが、最近は手がマメだらけになり、そのマメがつぶれて、痛くて練習できないほどになってしまいました。
それにしても、私のマメはへんなところにできています。よくマメは左手中指・薬指・小指のそれぞれつけ根にできる、と書いてありますが、私はその他にも左手親指の内側や同じく左手人指し指の内側、たまに右手の指にもできてしまいます。
やはりこれは、スウィングの悪さからきているのでしょうか。どんなクセを直したらいいんでしょう。「正しいマメの作り方」を教えてください。
(広島県 20歳)
マメは上達の証しです
貴兄のマメのできる位置、正常なり。
研修生時代の私、マメの位置は適当に変わっていた。ハンディ2、3迄はマメの位置は変わって当然。変わらぬ方がおかしいと思う。
私の手のヒラのマメの位置が変わらぬようになったのはテストに通り、ツアー参戦して5年目頃だったと記憶する。マメの位置を明記するレッスン書もあるが、ありゃ間違いですな。トップスウィングの高さを1センチ変えるだけでマメの出来る部分も変わるんです。
人間の体って、型とスピードには敏感なんだ。その敏感さの証しが手のヒラのマメ。つけ根に出来るのは当然。どうゆうスウィングをすれば、その他のどの部分に出来るかを明記するのがレッスン書の役目。
役目を果たしていない。
レッスン書ってのは、少なくともルールブックの50倍のページは要る。レッドベターのレッスン書の10倍は要るでしょう。「レッスン大綱」なる労作は今のところ出来てはいない。誰かが作らなければならぬ時は来ている。作ってみるか、とゆう私の気持ちはチラリホラリ。
でも気持ちは桜の花。その気になってる時は花咲いてる時。面倒、と思った途端、花は散っている。そして忘れてしまう。
読者諸兄の相談を受けた時、気持ちの花は咲こうとする。でも又、散る。その繰り返しを、この3年、続けている。
ゴルフが分かっている訳ではない。でも、見えてる自覚は持つ。その自覚で書けるとゆう気もするが、やっぱり面倒。現在の連載稿10本を3本にすれば書けると思うが、それは不可能事に近い。
アメリカシニアツアーテストを受けに行くので、準備期間を含めて1年間休載、と申し出れば各社は受けてくれよう。でも、他社の新規執筆稿に対して編集者は冷たいものです。
「他社の連載を休んでください。うちのは駄目です」
ま、当然とゆう気もしますけどネ。どうぞ、どうぞ、と言われたら、私の筆力が迷走しているか、内容に飽きの来ている証しであろう。それは怖い。
私のペンの内容は、あと5年は新人。アト、先、考えず、行くだけです。
これ迄、こうゆう類のことは考えないで来た。これからも考えないで行く。考えたって仕方ないことは考えん方がいい。
貴兄のマメの位置をスウィングの悪さと取ってはいけない。変わりゆくスウィング、上達する途中のマメの位置と考えるべきです。
私なんぞ、左手には9カ所マメを作った。マメの多さがプロの道と考えてた。マメの位置の悪さなど考えなかった。マメは沢山作った方がよろしい。
マメの数こそがゴルフの進歩の証であり、恋愛の数はペンの活力、とどこかの助平が言っていた。何となく納得出来るセリフですな。
正しいマメの作り方 --- そんなもの、ありません。作って、作って、いつの間にかマメの位置が収まる時が来る。そこが貴兄のゴルファーとしての最初の上陸地点。
貴兄は今、手漕ぎの小舟に乗り、波に揺られながら上陸地を捜している身。しっかりとオールをこぎなさい。手のヒラに出来たマメの位置を考える必要性はない。数、作りゃいいんだ。そうすりゃ、陸は近くなる。練習してください。
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