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ゴルフ野性塾スペシャル
No78... パターを替えることについて...(1/18)

「パター」に悩んでいます
私はパットに悩んでいます。というより「パターに悩んでいる」といった方が正しいかもしれません。いままで20本近くのパターを使ってきました。自分のフィーリングにあったパターを求めて、です。

パターを替えた当初は、その都度「今回はバッチリ」と思えるのですが、しばらくすると不思議としっくりこなくなる、という繰り返し。自分では何故なんだかさっぱりわかりません。(--中略--)プロもよくパターを替えたりしていますか、どういう理由で替えるのでしょうか。まさか私のようなアバウトな理由で替えているプロはいないでしょうね。坂田プロはどう思われますか1

(東京都 33歳)


替えるも替えぬも癖

貴兄と同じ想いを、そして行動を私もしてきた。この20年で貴兄の10倍のパターを買って来たし、この癖、これからも続くと思う。

癖なんですな、パターの取り替え性分は! そう、思った方がいい。良し悪しで断ずることの出来ぬ癖。貴兄のパター遍歴、これはゴルフに情熱向く限り、終生続く可能性大。巡りゆくものです、パターへの好みは・・・。

今、私の使っているパターの制作年は30年前、1960年前後との事。私の手許に来たのは20年前。このパターでプロテストに通ったし、今年の九州オープンでも使った。2年前でしたか、存在すら忘れていたのに、愛知県豊田市在住の方が送ってくれた。大分、パッティングに悩んでいる様だから、1度、初心に戻ってはどうか、と。

心、初心に戻すならば、道具も初心に戻れ、とゆう心遣いだったんでしょう。私が愛知県の貞宝CCで研修生している頃、お世話になったお礼に、と差し上げたパターでした。清水善英、皮膚科開業医。私の恩人です。

送られてきたパター、すぐに使いはしなかった。プロ室のバッグの中に放り込んでいた。

巡り合わせって、あるものなんですな。暫くして、私のゴルフバッグが失くなった。鹿児島から周防灘へ宅配便で送られてゆく途中で、失くなったのです。もちろん、探してもらった。その会社、礼を尽くした対応だったので文句は言いませんでした。

私は待ちました。が、残念ながら、何ひとつ出て来なかった。使い慣れてたドライバーとサンドウェッジ、そしてパターの紛失が痛かった。このパター、本当のハンドメイド品でした。

この後、いろんなパターを使ったが、馴染めぬまま、何気なくプロ室のバッグの中に入ってた古きパターを取り出したのです。来ましたよ、ピタッと! 昨日よりは今日と、馴染んでゆけた。巡り合わせですよ。その内、紛失したパターが戻って来るんじゃないかと思ってます。

私は適当な気分でパターを取り替えて来た。入らないから取り替えちまえ、とゆう程度の安易さ。そうゆう中で、2年3年と使い続けるパターは出てきました。でも、そうゆう愛着パターに限ってなくなっちゃう。運だと思ってます。

他のプロの取り替え理由は分からない。入らなきゃ、替える、って程度ではないのかな。ポコポコ入るパターを取り替える馬鹿はいないでしょうよ。

替えて、替えて、ゴルフの日々、巡りゆくものなのでは・・。これに決めた! もう絶対に替えないぞと断言した我が友、3日後には新しいパターをバッグの中に入れてました。

替えるは癖、替えぬも癖、とパターに関する限り、そう思った方が無難でしょう。貴兄の癖、我が癖と同じなり


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