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ゴルフ野性塾スペシャル
No85...クラブの買い換え...(3/8)

クラブを換えるべきか
ドライバー選びについて教えてください。私はこの10年来、ずっとテーラーメイドの「ツアーバーナー」を使っています。リシャフトも2度ほどして、自分にあうように改造して使ってきました。現在ではデカヘッドが主流になり、友人はもちろん、練習場に行ってもほとんどの人がデカヘッド。私のように頑固にバーナーを使っている人は少なくなりました。
私も、最近、今のクラブに限界を感じてきたので、そろそろ違うものにしようかと考えるのですが、デカヘッドはどうも構えた時の違和感が強過ぎてぎこちないスウィングになってしまって、私には合わないような気がするのです。(・・中略・・)やはりもっと飛距離が欲しいならクラブを換えるべきなのでしょうか。

(新潟県 45歳)


シングルを目指しなさい

難しい質問ですな。パーシモン時代であれば、10年間、親しんできたクラブ、手放しはいかん、と断言出来る。今は金属の時代、ガラスの時代、陶器の時代、クラブ変革の時である。一つの材質、形状に拘る時ではない。

材質、形状の進み行く道は予測出来難い。究極のクラブ、と銘打ってもそのクラブの寿命は短い。究極を簡単に模倣とゆう技術で超えてくるゆえに・・・。

模倣、模倣でどこ迄、突き進むのか、その行く先を推測するのは面白い。大体、この型迄はゆく筈とのヘッド型の想定は、私なりに出来ている。ウッドソールの傷跡を見比べてみれば、型の収まりゆく先は予測できる。

ヘッドの型作りはソールの傷跡で考えるものであり、シャフトの材質の組み合わせ等は、フェースの打球跡で考えられるものです。

シャフトに関する限り、5年の内に、人それぞれのオリジナルシャフトが作られてゆくと思う。例えば、貴兄はヘッドの流れはスライス態ゆえに、体寄りの部分に硬目のカーボンを使い、右手の叩き側に金属繊維を入れてみます、とゆう具合。シャフトがスウィング態に合った、あるいはスウィング矯正を目的としたオリジナルシャフトが生まれる筈。

こうなるとパーシモンにも復活の目は出てくる。パーシモンヘッドは、シャフト次第。ヘッド材質のみでは、科学にくっついてゆくは困難。シャフトの科学性とパーシモンの天然製が一致すれば、パーシモン時代、再来もあろう。

貴兄は10年間、ツアーバーナーに拘り続けてきた。その拘りを捨てるもゴルファーの心意気、持つもゴルファーの心意気。さてと、難しいな。

私であればデカヘッドに走りますな。道具の進歩はゴルフ技術を変えてくれるものです。デカヘッドで技術を一皮剥いては如何! 扱いの易しさも技術の内。難しいクラブを難しく使うのを技術と考える時代は過ぎ去りました。

易しいクラブを、より以上に易しく使うことを考える時に入ってきたと私は思ってます。それがプロの技と言われる時が来るやも知れぬ。変わりゆく時代、変わらねば遅れる事もあろう。コロッ、コロッと変わったんでは変わり損。でも10年に1度の変化は損にはなり得まい。

貴兄は今評判のデカヘッドを使ってみてはどうか? 20ヤード違う飛距離! 大いなる魅力ですぞ。パーシモンからメタルに変わった時、クラブの新時代到来と言われた。今、どこ迄、変わりゆくのかが分からぬ。ポチポチとついていってみて下さい。ポチポチとくっつく時間が、いいクラブを選択してくれます。ゴルファーには評判に飛びつくとゆう、飢えたる部分はあります。残りモノ程、いい味とゆうこともある。

10年目のクラブ替え、思い切ってやってみてはどうですか! 少し、値段の落ちるのを待ってネ。武器になるでしょう。

クラブを替えるからには、シングル入りを目指して下さい。飛距離、打ち易さに満足してはいけない。目標はシングル突入! そのためのクラブ替えでなければいけないと思います。


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