パットがノーカンです
坂田プロ、お願いです。私の病気を治してください。どうしてもパットの「ノーカン病」が治らないのです。クラブを初めて握ってから約6年、スライスはまだ直りませんが、ショットはそこそこのレベルだと思います。なんとかパーオンか、あるいはボギーオンぐらいで乗せられるようになりましたから。
でも、どうしてもそこから3パットなのです。上りで大ショート、下りで大オーバーは日常茶飯事。左右の曲がりに対しても外すのはアマサイドばかりです。自分では距離感に気を遣ってパッティングしているつもりなんですが、ボールは思うように転がってくれません。別に練習をさぼっているわけではありません。(・・中略・・) 特に後半のハーフでノーカンがひどいことを考えると、集中力に問題があるのかな、とも思っているのですが。(・・後略・・)
(三重県 29歳)
集中力も技のうちです
集中力ってのは、まともな技に支えられてこその力である。
技術はないけれど、集中力で何とかならぬものか、と考える人は多い。違いますぞ。技術と集中力とは二人三脚。脚の短さがあると、ピッチ良くは進めない。
貴兄の場合、集中力ではなかろう。あくまでも技術部分。
素直に申せばパッティングに関する限り、勘も技術と考えた方がいい。勘は年齢と共に変わりゆくものゆえ、29歳の貴兄にどの様な勘が宿るのか、察することも出来ぬが、かなりのノーカンとゆう気はする。
6年かけても、勘の皮一枚めくれぬ様では、余程に厚いノーカン皮膚ですな。勘は皮を幾度もめくる事によって、鋭くもなり、繊細にもなってくる。変化してゆかにゃいけないんです。私はそう思っている。
パッティングの勘と女性の色気は、めくれることで艶を出すものと考える。早くめくれるか、時間を必要とするかで、早熟か否かに分かれようが、貴兄は時間のかかるタイプ。
それにしても、6年とはチトかかり過ぎますぞ。
結局、練習が足りない。まだ、己のノーカンに原因を求める時ではない。原因を求める時期は必ず来る。それは充分な練習を為した時である。
練習をしなされい。コースにはスタート1時間半前に着くべきであり、たっぷり1時間のパッティング練習をして欲しい。
昼食時も30分の球転がし。ラウンド後は30分。
これだけを為して後、原因を考えるべきと思う。
貴兄のパッティングはまだまだですぞ。
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