飛ばなくなってしまった・・
近頃、ドライバーのキャリーは235ヤード、転がり15ヤード、合わせて250ヤードの「並み」距離に満足してるもんだから、徐々にスウィングが小さくなってきた。トップ時、左ひじ曲がりが生じ、捻転力が弱まった。
タイ国バンプラGCで周防灘研修生等と合宿したが、21歳の福岡県出身の木曽に30ヤード置いていかれた。私の負けん気は強い。カッチーン! 頭にきた。
「木曽のヘボスウィングに置いてゆかれる様では先祖様に顔向け出来ん」
「歳ですよ、坂田さん。だって振ってないでしょ。球を250ヤード運んでる感じですから・・・」
又、又、頭にきた。私は振ってるつもり。
即効的スウィング改造を始めた。捻転力を増しゃ、15ヤードは伸びる筈。左ひじを伸ばしたバックスウィング、そしてトップ型を求めた。
打つは6アイアン ---。練習場の地面は硬い。打ち込むと、土埃りがボワーッと舞う。トップ気味だと゛ヘッドが弾かれ、球は140ヤード先で失速する。
物書き10年、左腕に楽をさせた訳ではないが、伸ばしにゆけば我が左肩と左ひじ、きしんでやがる。100球で左腕が突っ張ってきた。
張り出してからが練習、私は250球入り籠を2つ打った。左腕は言うことを聞いてくれました。左ひじが伸び、左腕伸びれば下半身の抑えも効く。
タメは下半身で作るもの。下半身リードとは、タメ作りの動きに他ならぬ。歳とると、タメを手先で作ろうと図々しいことを考える。図々しさが通る程、ゴルフは簡単ではない。クラブ握って22年、46歳の今、やっとそのことに気付き始めた。私は鈍感!
この夜、ホテルの部屋にベテランのタイ式マッサージ師を呼んで貰い、3時間の揉みほぐし。
「アナタ、体、硬い」
マッサージ料金1時間150バーツ。日本円にすると750円。私は700バーツ払った。3500円。出張してくれて3500円は安い。ま、物価は日本の3分の1と考えた方がいいから、日本に置き換えれば3時間1万円といった相場か---。
翌日、私のドライバーショットはブンブン。これなら漫画家の本宮ひろ志や弘謙史にも負けやしない。文筆界、漫画界でスコア、飛距離の二冠王決定。その人の名は坂田信弘。
「坂田さん、飛んでますネェ。290ヤードは出てますよ」
嬉しいこと言う木曽である。奴の負け分、半分にしてやった。
「坂田さん、飛んでますよ。20ヤード置いてゆかれそう」
誉めるのが遅い。長崎、佐世保出身の牟田の負け分、そっくり取り上げました。まだまだ研修生には負けられない。
1日で15ヤードは伸ばせた。これも基本型が出来てたお蔭。基本はありがたい。乾燥イモに水をかけたらフックラしたイモに早変わりという感じですな。
この基本型を研修生に与えるのが私の義務と思う。今月2月14日、気温33度、暑い。周防灘連中のバンプラGCでの合宿は続く。
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