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ゴルフ野性塾スペシャル
No105...雑感折々「ハングリー精神」...(7/26)

プロ選手とハングリーさ

初心だよ、初心! スポーツはハングリー精神が消えたら駄目だネ」と、経済人がおっしゃった。ハングリーを貧しさと訳したマスコミ人はスポーツ界の戦犯ものですな。どうして、ハングリーを貧しさと訳したのか、訳された方に伺いたい気分だ。

ハングリーを強調される経済人の今は豊かでした。値の張るスーツに靴で身をおおってなさる。

「大したことはないが、私の現在はいつもハングリーさを失くさなかったお陰ですな。どうして日本のプロは少し金が溜まると、すぐハングリーさを失くすんでしょうかな? 知性がないんでしょうな」

この馬鹿野郎、と叫びたかったよ。オメエみたいなのがいるから日本経済はアップアップしてるんじゃないか! アンタは経済界の戦犯だ。引退せい!!

でもそこは大人の私、頷きながらウーロン茶飲み続けてた

「ちょっと賞金稼いで名が出ると、車はベンツ、家は一流マンション。短絡的すぎるよ、プロスポーツ選手の頭の中は! だから、すぐハングリーさを失くしちまうんだ。坂田さんはハングリーさを持ってるからいい」

私は口を開いた。「貧乏人はハングリー精神なんてセリフ、一言もいいません。ハングリー精神を論ずるのは金持つ人ばっかし。これどうゆう事でしょうか?」 経済人、黙ってくれた。

ハングリーの意味を取り違えてる方は多い。心も生活も贅沢になっちゃいけない、と言うべきところを、貧しくあれ、と言うもんだから話がおかしくなる。

ハングリーと口癖にする人、小金持ちが多い。大金持ちは違う。「金はあっても迷惑にはならんでしょう」と言う。

私はどんなことがあってもハングリー精神を述べようとは思わぬ。無礼ですよ、ハングリー精神の店頭売りは! 地位が技を作り、その技が人間性を作りゆくことはある。それがプロスポーツの面白さ。地位を否定してはいけない。スポーツの本質を知らぬ人がハングリー精神論者となりゆく様ですな。知識貧乏人が指導者の顔したら、そのスポーツの土台は揺れる。

「白黒勝負は金持ってる方が勝ちます。数やれる分、最後は金の差になるでしょう。プロゴルフを白黒勝負とは言いませんが、人生を賭けた勝負なのは確か。やはり金持つ者が上に来ます」

経済人と賭けゴルフすることとなった。私が勝った。15番ホールから、ホールハンディ1枚出すから4ホール連続のプッシュして来ませんか、と助け舟を出したが、彼は乗ってこなかった。

勇気が貧しいから乗れんのかなァと思った。ハンディ8の方ですよ、エブリィ1貰えば 私相手です、4回の内、1回は勝てますよ。それでチャラにしようとゆうのに、臆病になった。

ハングリーをとなえる人、顔のどこかに精神の貧しさが出ている様に思える。ああ --- 私が1メートルをスコンと打てるプロであったらなァ。「金、持つ程に勝負に勝つ」と優勝スピーチするのに・・・。

仕方ないから今年も又、つつましやかなプロゴルファー生活をやらせて貰います。


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