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ゴルフ野性塾スペシャル
No125...スウィングと呼吸...(12/20)

居合道の極意で打つ?
 塾長は居合道に興味がおありと聞き相談したくハガキを出したしだいです。私はゴルフを始めて10年ほどになりますが、真剣にゴルフに取り組むのは居合道7段に昇段した4年前からです。最近居合道の極意で精神面と小技で70台でラウンドできるようになりましたが、ドライバーが安定しません。居合道とドライバーショットの関係を教えていただけませんか。

(香川県・38歳)


回転で打て!

呼吸である。

ゴルフはアドレスで呼吸を整える。そしてスウィング始動。バックスウィングで吸い、トップからダウンスウィングへ切り返した時に吐きの態勢に入る。

そして、吐きを続け、フィニッシュで残心態勢に入った後、吸う。

居合も同じ。動くのは息を吐く時ゴルフ経験浅き人はアドレスに時間を使う。ゴルフ経験深き人はスッとバックスウィング始動に移る。

経験は呼吸の整え方を与えてくれる。アドレスで悩んでいる様では駄目だ。アドレスに入り、悩みの気配一瞬でも感じたらアドレスを解くべきです。悩みの気配に妥協してはいけない。

居合は一瞬の間合いの動きであり、ゴルフも一瞬の動きでショットの良し悪しが決まって来る。総ては一瞬。躊躇が最も悪い。躊躇心を引きずったまま、スウィング始動するのは最悪。

躊躇の心を消すのは練習。理論、知識、知恵で消すことは出来ぬ。

貴兄は躊躇心を持っていないか?

腕力で打っていったとて、ドライバーは言う事を聞いてくれぬ。回転、それも左肩と左腰の回転に差の生じる捻転の動きで打つべき。

腕力で打つのは150ヤード迄。150ヤード以上は捻転、回転で打った方が飛距離も方向も得やすくなる。

居合とゴルフの共通部分は呼吸。異なる部分は動きの多様性。要するに剣1本とクラブ14本の違い。

しかし、簡単に考えれば、居合もドライバーショットも全く同じである。腕力で振ること、出来ぬ部分。

腕力を捨てよ。左肩の回転で打て。そのためには、貴兄は左手首の動きを極力抑え左回転打法を求めるべきと思う。

剣の経験者はリストを使うべきではない。この事、我が身の経験から断言出来る。

貴兄のスウィングには手首の使い過ぎが生じている筈。そうでなければ、ドライバーショットに過度の悩みを抱く筈も無い。回転で打て!


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