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ゴルフ野性塾スペシャル
No130...変則スウィング...(1/31)

変則に未来はない?
塾長聞いてください。私のスウィング、周りの人から変則的だと言われます。確かに自分でも恰好のよいスウィングだとは思いませんが、20数年かけて作ったスウィングですし、ハンディ8までになりました。しかし先日、とてもスウィングのきれいなハンディ1の人に「そのスウィングではハンディ5以下にはなれない」と言われてしまいました。やはりオーソドックスなスウィングでないと、さらなる上達は難しいのでしょうか。

(岡山県 42歳)


ゲーム型を作れ

なれる。自分の型を持てばよい。

型は2つある。プレッシャー下でもヘッド弧の歪み難いスウィング型、そしてゲームの組み立て型

いずれも作るには時間のかかるものなれど、多くのゴルファーはスウィング作りにばかり精出して、組み立て型を軽んじておられる。

組み立ての己の型を持てば、ハンディ18のショットでもハンディ9にはなれる。この型を知らぬ人はハンディ18のショットを持っていてもハンディ27にしかなれぬ。

この関係は扇の構造に似る。組み立て型はの部分、ショット型は紙。風を送るは紙の部分なれど、骨なしの扇子では強い風は送れぬし、長く使えぬ。いずれの部分も必要。欠けてプラスになることはない。

貴兄は骨の部分の強度を強めよ。それが、恰好悪きスウィングでハンディ2、3になれる手段。

いまからスウィングを大きく変えて行くは愚。年齢と共に、程々に変えて行けばよい。

20数年とゆう年月は一気の変化に順応出来ぬ筈。一気の変化に順応出来るのはゴルフ歴10年迄か、通算練習球数3万球迄の方と思う。

貴兄は20数年。我流型でハンディ8を取ったとなれば、打った球の数、20万球を超えている筈。その経験、大切にすべきです

過去が過ちであったとて、過去は捨てぬ方がよい。過去ありて、未来は開く。間違った理論、遠回りし過ぎの練習法であった事を知り、総てを捨てようとするのは一番の愚。経験は貴男だけの物。

それを宝に出来るか、否かは組み立ての型、扇の骨の部分に眼を向けれるか、否かで決まる。

骨を求めよ。

200ヤードのドライバー飛距離ならば、10ヤード刻みの飛距離を作ればよい。200ヤードより先の距離を作るのはスウィング型。手前の距離は組み立て型で飛ばすもの。スプーン190ヤード、バッフィ180ヤード、クリークで170ヤード。9アイアンは100ヤード。

組み立ての型とは、一に己の13本のクラブの飛距離を正確に知ること。知らぬ人は多い。

己の距離を知り、距離に応じたクラブの選択が出来る様になれば、無理はしない。

ロングアイアンが苦手といって、5アイアンで無理打ちする様な愚はしなくなる。失敗してもいいから、4アイアンの距離は4アイアンに任せるべきです。4アイアンの距離に5アイアン、6アイアンが侵入して来てはいけない。自信がないから、と言うが、自信がなくても打っていけば打てる時は来る。

そして、アプローチ、パッティングの練習。己の型とは、究極、パットが入らなきゃ、己の型も何もあったもんじゃない。組み立ての型を作るには、パッティング技術は欠かせない。それも精神部分で・・・。

10メートルを1メートルオーバー。1メートルは10センチオーバー。要するに距離の1割オーバーに打つ意識が必要なのです。

基本は誰にも分かる。特に組み立て型の基本。それゆえ疎かに為されているのではあるまいか。

貴兄はオーソドックススウィングを目指さなくてよい。組み立て型の確立を目指せ。

頭でハンディ2、3を目指して下さい。ハンディ5を目指せば、ハンディ8止まり。ハンディ2、3を目指せば、ハンディ5は途中の駅。高くを眺めて、一歩に踏み込むべきでしょう。

貴兄は42歳。自分の手でネクタイ締めれる内は、自分の手で口紅塗れてる内は進歩する。

己のゲームの型を作れ。


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