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ゴルフ野性塾スペシャル
No133...左右の腕は平行に...(2/21)

肩ひじが平行にならない
先日「ゴルフ進化論」のビデオを購入致しました。そこでひとつ、どうしても質問したいことがあります。ショートスウィングのトップ時に「左右の腕は平行(肩からひじ)と何度もおっしゃっていますが、私にはどうしてもそのような形がとれません。アドレスが悪いのかと思い、塾長のアドレスの真似をしてみましたが、上手くいきません。今まで右わきの締めを意識しており悪癖がついているのか、とも思います。塾長、平行にする方法をお教えください。

(埼玉県 33歳 HC10)


1年かけて修正しなさい

右ひじを絞り込んだ出前持ちトップ型は、余程の腰背筋力がないと飛距離の出せない型。スウィングスピードも要る。

日本人の腰背筋力では無理だし、欧米の多くのプロも右ひじを浮かしたトップ型を作っている。その数9割以上。

大きなヘッド弧は飛距離と正確さを生む。飛行線後方より眺めた時、右肩、右ひじラインが地軸を向くような右ひじの絞り込みは進化の理論に遅れし型である。

貴兄は遅れし型を覚えてしまった。体が覚えしもの、急に取り消すことは出来まい。徐々に、1年かけて右ひじを浮かすことだ

トップ時、左腕上膊部、要するに左肩から左ひじ迄と右腕上膊部、右肩から右ひじ迄の両腕は平行となるべきである。平行型が取れないのなら、絞り過ぎよりは開いた方がいい。トップ時、右懐(ふところ)は広い、をベストとする。

窮屈な右懐から飛距離は生まれ難い。トップ時、左肩と左腰、2対1以上の回転差がなければ250ヤード出せぬ。

左肩90度回った時、左腰45度では250ヤード迄が精一杯。左肩90度、左腰60度の捻転率では250ヤードを切る。ロングアイアンの飛距離が極端に落ち、アイアン一番手の飛距離差は10ヤード程度になろう。

貴兄は絞り込み過ぎている。しかし、それが分かり、修正の必要を知ったのは幸せ。絞り込みの強さは直せる。

まずアドレス時、右肩の力を抜く事だ。次にバックスウィング時、右手首と右ひじの下膊部を地面平行にすればよい。右ひじの絞り型では下膊部地面の平行型は保てない。

3番目は頭の左倒れに注意する事。頭は真っ直ぐ。倒すのならば右倒れ。バックスウィングからトップへ移行する時、頭が左倒れすると、右ひじは脇にベタッとくっつく。右ひじを意識して浮かしたんでは頭はなおの事、左倒れ傾向となる。それは飛距離も、方向性もおしまいとなる型です。

この3点に注意しながら6アイアンを持ってください。ラバーティの上から打つが最善。

焦る必要全く無し。貴兄のゴルフ歴から眺めれば、1年は短い時間。腰、据えて取り組んで下さい。

左腕上膊部と右腕上膊部が平行となった時、貴兄のハンディは5になっているだろう。1年で10から5。悪い話ではない。平行型を求めよ。


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