ピンが近いバンカー脱出
ガードバンカーでピンに近い時の打ち方教えてください。思いっきり打とうとすると、オーバーが怖いし、かといってオーバーを怖がると脱出できませんし・・・。いつも失敗ばかりです。
(群馬県 28歳)
右つま先を平行に
もう10年程も前になろうか。スポニチ新聞の依頼でアマチュアの方のドライバーショット時の表情と、バンカーショット時の表情を写真で見較べた事がある。
ハンディ25過ぎた人のインパクト写真はひとつを物語る。バンカー写真時の眼線は飛んでいた。ドライバーショットの方が眼線と表情のすわり様が良かった。バンカーに対する自信の無さ、恐れ、力みが眼線を飛ばしていたのです。
必死の表情。
飛行線後方の写真を見較べた。バンカーショット時の上体、特に右肩が前に激しく突き出ていた。右ひじは右脇にくっついたままの硬直状態。
ヘッドが動かぬから上体が突っ込んだのか、上体が前に突っ込むが故に右手が動けないのか、いずれにしてもドライバーショットより遥かに悪い型となっていた。
上体の突っ込みを阻止するには、右ひざの動きを抑えてやればよい。5の型にすれば簡単。右ひざの動きは抑えられる。
レッスンビデオ「ゴルフ進化論」を見て頂ければ、理解の早さは得られるが---
1の型は飛行線に対して両足直角の型。
その型はスライスを生む。
2の型は右足直角で、左足つま先は15度開きの型。
フック系列の球質を生む。
3の型は右足直角、左足は飛行線平行。
この型はストレート球質を作るが、飛距離は1の型の3割減。
4の型は左足を飛行線に直角とし、右足つま先は15度開きの型。
この型はフック系球質もスライス系球質も生むが、球質は軽い。ま、温暖な風弱き地のスタンス型といってよいだろう。
そして、5の型。左足、飛行線に直角。右足、飛行線に平行の、3の型と逆型。
2と4が逆型。3と5が逆型。5の型は柔らかい球質を生む。10ヤード以内のアプローチに適する型であって、飛距離は6つの型の中でいちばん出ない。
右ひざの動きは制約されており、ダウンスウィング時に右つま先とボール位置に仮想線を作れば、シャンク防止にもなる型。
6の型は飛行線に対して、両足のつま先15度開き。踵を合わせれば30度開きの型。この型は歩く時の角度であり、下半身を最もスピーディに自然に使える型である。ドロー、フェード、高い球、低い球、いずれも打てる自在の型。6の型がスタンス基本型。
シャンク直しを5の型でやってみてはどうか?
15年前、私はシャンクに悩まされた。5の型で打ち続け、スウィング弧を修正し切った。以後、シャンク球を打った記憶はない。
貴兄のバンカーショットは、シャンクに近いものだろう。その内、本物のシャンクがバンカーから飛び出すかも知れぬ。スルーザグリーンでは出ている筈。
右つま先を90度開いた、右足飛行線に平行の5の型で打つべきだ。右ひざは動き難くなり右肩の前への突っ込みも出来なくなる。
右肩、右ひざの動きが制約されると、手打ち有効となって行く。クラブフェースをピンに対して30度から45度開き、手だけで飛行線平行に振り抜いて行けばよい。左右グリップの小指だけに力を入れて下さい。
打った直後、飛行ライン、ボールの1メートル先に眼線を置く事。ヘッドアップ阻止は眼線の固定より行うものだ。
顔を上げるな、と言ったって顔は上がる。眼線の固定。これが最善策。お試しあれ。
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