（宮城県 22歳）

特別にメンタルトレーニングなるものと取り組んだことはない。その類の本を読んだことはある。滔々と論じられていた本もあれば、ささやかな論調で論じられていた本もあった。本から得た結論はひとつ。

強いのが総て。

強くなりゃいいだけの事。強くなるための基本、それは何か? 球を打つことだ。球数、少なくしてメンタルも何もあったもんじゃない。

貴兄は球を打て。100の壁とゆうが、100前後のスコアが出る様な練習の質と量をこなしているだけの事。壁を意識しているのであれば、まず練習量でブチ当たって行けばよい。現在の3割の量、増やせば100は切れる様になる。スウィングにおいてはレッスンプロに聞けばよいでしょう。

ここで問題あり。120切れないレッスンプロがいる、と聞いた。冗談、言うなよ。120切れないレッスンプロなんている訳ない、と断じた。プロはプロだ。

ところが、いる、と言う。本当か?と問い返した。間違いない、と言って来た。言って来た者の話をつなぎ合わせてみれば、どうも本人がプロと言ってるだけでPGA所属の者では無いらしい。

ま、川は清濁、季節は春夏秋冬、人の腹にも狸腹、狐腹と色々あるから難しく考えることも無い。

ラウンド120切れぬ人でも、理論正しく、実践方法を持っていれば大間違いはしないだろう。それに高い金は取らぬ筈だ。ただ120切れぬ人のレッスン受けるのは勇気が要りましょう。

問題はそこですな。私だったら遠慮する。教わって、悩みひとつで済むところを5つも6つも土産に持たされたんじゃ悲しくなってしまう。

貴兄はレッスンプロ指導の許で球を打て。レッスンプロがいなけりゃ、ハンディ14迄のアマチュアゴルファーに教えて貰えばよい。常にラウンド90切れる人は自分の理論、型、方法は持っている。参考となる部分は多い。

メンタルに走る前に球打つべきです。私は絹糸でブラ下げし5円玉を眺めて過ごす。ボールのディンプルを眺めた。いずれもホテルの部屋でやって来たことだが、呼吸だけは乱れ難くなった様な気がする。呼吸乱れると5円玉を眺め続けられない。

私はボールを打ってきただけの者です。メンタルトレーニングには近付かなかった時代遅れの者。これから先、近付く気もない。私は教わり下手だった。器用な性分じゃなかった。

でも、その性分に誇りを持っています。不器用さを与えてくれた我が父と母に感謝している。

貴兄は球を打て！ それがメンタルトレーニングより先だ。