塾長は三流半か?
(--前略--) 先に行われた米シニアツアー地区予選会の失敗の原因をパッティングにおいて勇気、勘、集中力がなかったと書いておられましたが、ひとつのプレーで3つを満たそうなどとするのはビギナーによく見られる行為ではないでしょうか? また塾長は御自身のことを三流半のプロとお書きになっていますが、そんな書き方はやめて下さい。誰も塾長を三流半のプロとは思っていません。塾長を信じてついて行く塾生が可愛そうです。(--後略--)
(東京都・47歳)
3つの要素が必須です
プロの領域、勇気、勘、集中力の三脚は如何なるショットにおいても必要。勇気逃げれば感と集中力も逃げるし、勘が逃げれば勇気と集中力は薄まるし、集中力逃げれば勇気と勘は霧散する。
いずれにしても、勇気、勘、集中力は互いを支え合ってのそれぞれの姿であって、1つが欠ければ残された2つも倒れ行くものと思う。
この事、ドライバーからパッティング迄、共通する姿であり、その3つを綺麗に脚立てしているのが超一流プロでしょう。
私は三脚を立て続ける事が全く出来なかった。一脚では戦い切れぬし、二脚でも無理。プロの領域、一脚や二脚で戦える程、単純ではない。要るは勇気、勘、集中力の三脚。
繊細さも必要だし、臆病さも要る。豪胆さが求められる時もある。プロは矛盾の中で戦う。己の中の矛盾を眺めるレベルにいる。故に、せめてスウィングだけでもと、単純さを求めて行く。
ゴルフに関する限り、アマの方には心、単純にして、スウィング複雑の方が多そうだ。
プロは逆。理想を申せば、単純なスウィング、単純な心で戦いに臨むが理想なれど、プロの世界、理想の域に達した者は一人もいない。
ニクラスもゲームに必要なるは勇気、勘、集中力、自制心と言っている。複雑な心情ゆえに自制心を必要としているのでしょう。勇気、勘、集中力、ついでに自制心を己の心の中の釜にブッ込んで1打に臨むのがゴルフと思ってます。
私は細過ぎた。勇気、勘、集中力がブチ切れた。三流半と述べるは率直なる気持ちです。
プロの評価は戦績で判断するしかない。私が三流半の意識を消し去った時、私はツアープロとしての意識を失っている筈。三流半の戦績を素直に認めた上で、三流戦績、二流、一流を目指して行きたい。
塾生は私の理論、指導方法、私のスウィングを信じてついて来た。この3つ、私も間違ってはいないと確信している。
4日間の戦い、ショットのトラブルは3回だけ。パーオン率は出場者83名の中でNo1。パッティング数はドンケツ。
開塾して以来、私は塾生にパッティングを教えたことはない。私より各塾のコーチの方が上手い。だから、最初からパッティング指導はコーチに任せた。
それも正解だったと思う。己に足りぬ物は多くある。そうゆう時は助けをかりるべきだ。無理が一番いけない。指導者の無理は方向も勢いも歪める。
私は無理をしなかった。コーチも無理せずに私について来た。塾生も塾の組織も無理せずについて来てくれた。その結果が今回の結果になっている。
貴兄の心、本当に嬉しく思っています。私も悔しい。この悔しさ、忘れはしない。来年に眼を向けています。寒くなり行く時節、ご自愛あれ。
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