ゴルフダイジェスト出版案内>ゴルフ野性塾SP

ゴルフ野性塾スペシャル
No188...プロにとっての「努力」...(3/19)

好きな練習をしているだけ

努力とゆう言葉が氾濫している。

努力しない者は駄目、努力あるのみ、努力こそが才能、と。

違う、と思う。プロスポーツ界で超一流域に達した者は、間違っても努力なる言葉を口には打出さぬ。皆、練習が好きなだけ。好きな練習を好きだけやって上手くなっていった者ばかり。

その事を熊本の講演会で言ったら、「じゃあ、努力って何なんですか?」と問うて来た人がいる。

「努力なる字をバラしてみりゃ分かります。努力ってのは、70歳過ぎ男がを入れて、己の体内のを注ぎ込む事です。この行為を努力と言う。女の又に力を入れて、力を注ぎ込むですネ」

話を続けた。 「70歳以上の方は手を上げて下さい!?」
上げる人がいた。
「手を上げられた方に問いたい。古女房殿相手に月1回の夜のお努めが出来ますか?」

手を上げた人、笑いながらノー、と言った。

「でも70歳なる年齢、相手が代わればやる気も出て来る筈です。問題は相手が女房殿か、そうでないかだ。そして、そこから努力が始まる」

手を上げた人叫んだ。
「その通り! 私はまだまだ元気たい」

ひとりの男が叫んだ。
「私は43歳ですけど、女房相手じゃやる気が立ちません。努力が足りないのでしょうか!?」

「アンタはきっと他で弾を使い過ぎてる。ゴルフで打つ池ポチャ弾は勿体ないと思うだろうが、夜、ゴルフ場の外で打つ弾を勿体ないとは思ってない筈。努力の是非を問う以前の問題だ。アンタは節操無しの助平」

会場は湧いた。
「努力の意味が分かるのは何事も70歳過ぎてからです。私は50歳。まだ、努力の意味が分かってない青二才」

話を続けた。
練習を楽しいと感じてる時は努力なる2文字を使うべきではないと思います。この時期が長い程、成功に近づくものです。努力して来た、と言う者はそこで終わってる。周りは気付いてて、本人が気付いてないだけ。プロの世界、努力の文字の使い方だけは注意した方がいい。今迄が余りに軽率、簡単に使い過ぎて来た」

この後も話を続け、講演会は終わった。アンコールの拍手を3回、受けた。私の講演は面白いらしい。しかし、やってる本人には分からない。最初に話の雰囲気を作り、あとは勢いで喋って行くだけ。年間600回余の依頼があり、受けるのは年20回

本稿、ハワイ島マウナラニベイのコテージにて書く。日射しは強い。2日間のゴルフで皮がめくれ出した。体調良好。


野生塾トップへ戻る