右肩の突っ込み癖
塾長、はじめまして。私はゴルフを始めて6年目の者です。今回はどうしてもなおらない癖にアドバイスしていただきたいと思います。その癖とはトップからダウンにかけて右肩が突っ込むことです。まわりの人に、わきが開いているから、とかクラブをかついでいるなどと言われ、直しているのですがどうしても右肩の突っ込みは直りません。どうか塾長、よきアドバイスをお願いします。
(大阪府・24歳)
叩くことから始めるべき
ショートスウィングでの修正が最善。ショートスウィングとは左腕が地面に平行のトップスウィングから、右腕が地面に平行のフィニッシュで打って行く、別名坂田塾基本打法と言われている打ち方である。
トップ時、左腕を伸ばし、左肩を十分に入れ、右ひじは右下45度から水平位置に軽く曲がっていればよい。右ひじが出前持ち型の様な地面指す向きにしてはいけない。左腕がひじを伸ばした緊張態の時、右ひじに緊張を入れると、スウィングはアンバランス型を作る。右肩が硬化し、右腰、右かかとが浮き上がる。緊と緊では加速性は生じない。
緊と緩が加速性を生む。過去の論はそこを知らなかった。出前持ちトップ型が100年間、威張り続けてこれたのは、論語り者の無知に助けられたためと断じてよい。欧米の無知の時代は50年前に終わった。日本は20年前に終わった。
スウィングを考える時、叩きよりスタートすべきか、振り抜きよりスタートすべきかに論は分かれる。私は叩くことから始めるべきと考えている。ショートスウィングは叩きの基本型である。小さな方より強く叩いて行く。その中でクラブヘッドの進入角度、インパクト角度、フォロー角度を身につければよい。
ヘッドの動き行く角度に頓着しないレッスンを既製服レッスンとゆう。兵隊服レッスンとも言っている。カラダに服を合わせるのではなく、服に体を合わせる様なレッスン。
こういう融通性のないレッスンを受けると、5人に4人はブッ壊れる。レッスンする者はスウィングを壊してはいけない。悪癖でも修正は出来る。融通性があれば、そして理論と方法論を持っていれば、壊してしまうことはない。
理論だけ、あるいは、方法論だけ持つ者がデストロイヤーになる。無知なら破壊者だ。
破壊しての再構築をとなえる者がいた。甘えるんじゃあない。レッスンのプロとは、その場で結果を出さねばならぬのです。そして、結果の継続が次なる役目となって行く。レッスンプロとはすぐに結果を出し、継続の指導の出来るものだ。
貴兄はショートスウィングで打て。叩く型を作れ。貴兄は間違っていた。振り抜きを最初に考えた。
右肩の突っ込みは、体で振り抜け、とゆう言葉を鵜呑みにした揚句の結末。
叩ける型のない、勿論、振り抜く型さえもない、体割れの姿。飛距離は出ない、どこに飛んで行くかも分からない状況。御同情申す。
貴兄は悩んで来た。これからはその悩みで得た忍耐力を使えばいい。500球の忍耐だ。ショートスウィングだけで、500球打ちなさい。
トップでは左腕地面に平行以上に上げてはいけない。フィニッシュでも右腕を地面に平行以上に上げてはいけない。トップでは、右ひじは軽く曲がり、フィニッシュでも両腕は伸ばし切ること。左ひじを曲げてはいけません。ダウンスウィング弧とフォロー弧とは大きさも形も異なる。それは、ひじの形で決まる。
腕の動きとはひじと肩の位置と形で作られるものです。そこが分かれば、シンプルなスウィング作りは簡単。ジュニア塾生のスウィングは子供のスウィングじゃないと言われている。プロのスウィング、と言われている。シンプル型。
ショートスウィング時期、3カ月で作りしものだ。貴兄はショートスウィングでボールを打て。振り抜くのはでなく、叩け。右肩の突っ込みは、それで修正出来る。
順番を間違えたための1年の迷だった。6年は取り戻せる。
|