息と奥歯の関係は?
昨年塾長は米プロシニアのクォリファイに行く前、奥歯の治療の話をしていました。そのとき奥歯を噛み締めないとクラブを振れないと申されていましたが、ビデオ「ゴルフ進化論」では息を吐きながらクラブを振れといっています。ハーッという息の吐き方では奥歯は噛み締めることはできません。どうやったらいいのでしょうか。
(神奈川県・56歳)
呼吸方法は2種類ある
正確に打ちたい時、私は口を開け、顎を引いて口から息を吐いて行きます。飛ばしたい時、口を閉じ奥歯を噛みしめて鼻から息を吐いて行きます。正確さは口の息、飛距離は鼻の息です。
「ゴルフ進化論」ビデオ、「スウィング進化論」単行本の写真を見ていただくと分かるが、同じドライバーショットでも口を開けてる時と口を閉じてる時のスウィングが出ている筈。ハァーッと口から吐く時は正確さ優先。曲がってもいい、まずは飛距離の一発勝負、と思った時は口を閉じて鼻の息を吐いています。
ハァーッと吐く息、フッと吐く息の2通り。試みて下さい。非常に有効な息の技です。
この事は今年11月下旬にアメリカのパームスプリングスで収録し、来年4月発売予定(注)の「ゴルフ進化論第3章・実戦基本編」ビデオで述べるつもりでしたが、貴兄は投稿されて来た。よく見ておられる。よく読んでおられる。感謝しております。
口からの息、鼻からの息です。同じスウィングしても、それだけで2つのスウィングになる。それが実戦スウィング。練習場では見つける事の出来ないスウィング。
プロはこの様なプレッシャーに対応出来る技を幾つか持っています。だが、本人が気付かず、無意識なままでやって来ただけ。それで、アマの方には伝わらなかった。進化論は無意識を掘り起こして来た。坂田塾塾生の一気の進歩は、無意識を意識化させる事での進歩です。
眼のなかったこれ迄のゴルフに眼をつけ、意識出来る様にしたやっただけ。それだけで、10年かかった進歩の時間を5分の1の2年にする事が出来た。
理論は怖い、と思う。進歩の時間を確実に短縮して行く。以上です--。
注記
上記は執筆当時の予定状況であり、現在は刊行済です。
|