バイタリティの秘訣は?
(--前略--) 凄い人物に出会いました。その人はバイタリティ溢れる方で、いつ寝ているのかわからない人です。朝早くから夜遅くまでバリバリ働き、深夜は女遊びといった具合です。(--中略--) 塾長も朝まで原稿書き、日中はジュニア塾、取材などで多忙な日々をお送りしていると聞きますが、どこにそんなバイタリティがあるのですか? 今年こそボクもそんな大人になりたい!
(東京都・27歳)
当事者には「普通のこと」です
慣れですよ。その領分に慣れりゃ、他の領分の方が驚く程の事も普通になって行くものだ。
300ヤードのドライバー飛距離、20メートルをカポッと入れるパット、10センチに寄るバンカーショット、5アンダーのスコア等、アマチュアの方から見れば驚きと畏怖の領分でしょうが、やってる方から見ればごく普通の事、驚く人の気持ちが分からないとゆうのが正直な気持ちの筈。
俺は凄い事やってんだ、と思った時点で人間、傲慢になり、落ちて行く。
私は週連載12本書いているが、週に12本も書いて、頭の中がこんがらないのか、同じ事を書く事はないのかと問うて来る人は多い。まったく問題無し、と答えている。週連載20本でも大丈夫、と答える。
慣れです。書くことはナンボでも出て来ます。ペン持って原稿用紙に向かえばペン先が勝手に走り出す。体全体とペン先がつながり原稿の枡目は埋まって行く。1時間で400字詰め原稿用紙10枚書いて行きます。
集中解けた後は眠る。3時間は集中出来る。物書き稼業、今年で丸14年目に入ったが、行き詰まったことも書けなくなったことも無い。
元々が怠け者ゆえ、原稿入稿を遅らせること、度々なれど、ペン持てば一気に行く。編集者はその一気を信じ、私は一度も裏切らなかった。
慣れだと思う。最初から週連載12本、書ける態勢でも筆力でも無かった。13年前は週連載1本でも目一杯の状態だった。1本連載に余裕感じた時、面白いことに2本目の依頼が他社より来た。2本連載に余裕感じてた時、3本目の依頼が来た。そうして連載が増していき、12本になった次第。
12本連載に余裕は出て来た。現在、12社より連載依頼が来ている。1日2本の週連載14本で打ち止めと思っているが、今暫くは12本態勢で行く。練習グリーンにヘバりついていたい気持ちになって来ましたのでね。
講演会は苦手。年に500回ほどの講演依頼がある。受けるのは年20回迄。講演会場に行く時間が作り難い。
ジュニアの指導は楽しい。原稿執筆のための取材も面白い。総ては慣れだと思う。単純に日々を過ごしていたら、こうなっていた。ややこしく過ごしていたら、慣れること出来なかったのでは。生き様もスウィングも単純に行きたいと願う。パッティングは私にとって複雑な領分。厄介です。
貴兄はひとつを目指して単純に過ごせ。積み重ねの人生だ。30歳以降は! 単純に過ごせばそれが出来る。健闘を祈る。
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